「世界遺産」謎解きガイド の商品レビュー

日本博学倶楽部(著者)

2024/06/12

　知らない世界遺産も多く、読んでいて壮大な歴史の物語や残された遺跡、色々な知識や謎を楽しむことができた。興味を持って検索してみたり、自分でも色々調べて照合したりしながら読むのは中々面白い。本当にこんな昔の人々がここまで素晴らしいものを作れたのかと驚き、昔読んだ本からさらに新発見があったことを知って懐かしく思ったり。

2022/03/18

時を超えた謎解きロマン。

世界遺産の未だ明かされていない"謎"な部分にフォーカスして書かれた当書。
「なぜその時代にそんなことができたのか」
「それに何の意味があったのか」
「誰が何のために作ったものなのか…」
想像もつかないような凄まじい人類や地球の歴史と、未だ明らかになっていない部分の解明に頭を悩ませながらも真実を追い求める研究の歴史が窺える。
それを解明してどうするの？って思うものこそ学問の極みだなぁと。

私は何度トライしてもどうしても歴史というものが苦手だけど、世界遺産に限ってはその荘厳さや圧倒的な重厚感という比類なき魅力に完全に打ちのめされてしまって、その謎が気になる気になる。
生きてる間に答えを知れるかわからない数々の謎は好奇心を掻き立てるし、勝手な予想をしてみたくなる。
ほぼゼロの世界史知識がもっとあったなら、あと10倍は楽しめるんだろうなと思うと歴史を齧りたくなるものだ。

世界遺産を見て、ただ綺麗だねーすごいねーで終わらせていたら本来の魅力の1/3も堪能できてないんじゃないだろうか。
その奥には確かな物語があって、そのストーリーを知った時、目の前の世界遺産は太陽に照らされた月のように静かに輝いて私たちに伝えてくれるだろう。

目まぐるしく変化する時代に生きる私たちだからこそ長い時間軸で聳え立つ遺産に目を向けることでそれぞれの意味やヒントを見出せるのかもしれない。

コロナが明けて自由に動ける日に希望を寄せて、訪れたい沢山の場所を胸の中に温めておく。