銅像歴史散歩 の商品レビュー
銅像一つとしても、単純に人物への憧れや、観光記念や、土地とあまり縁がなくても建てられたりとそこには歴史があることを思い知らされた。 個人的には歴史上(特に戦国)の銅像を携帯カメラで撮り、それを友人にクイズとして出す遊びなど時たましているのであるが、自分の知らない銅像が綺羅星の...
銅像一つとしても、単純に人物への憧れや、観光記念や、土地とあまり縁がなくても建てられたりとそこには歴史があることを思い知らされた。 個人的には歴史上(特に戦国)の銅像を携帯カメラで撮り、それを友人にクイズとして出す遊びなど時たましているのであるが、自分の知らない銅像が綺羅星の如くにあるなあ。 それにしても戦争ため金属回収を受けたり、ブームがあったりと銅像が生き残るのに管理するのも大変である。
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銅像の紹介というよりも、銅像になるような有名人(人じゃないものもちらほら)の「〜と言われているが実は〜」というお話をまとめたもの。 共同通信の連載企画「銅像歴史さんぽ」を一冊にまとめた。銅像とうたいつつ「公共の場所に設けられた記念碑的な像」との認識で、石像やFRP像なども含まれる...
銅像の紹介というよりも、銅像になるような有名人(人じゃないものもちらほら)の「〜と言われているが実は〜」というお話をまとめたもの。 共同通信の連載企画「銅像歴史さんぽ」を一冊にまとめた。銅像とうたいつつ「公共の場所に設けられた記念碑的な像」との認識で、石像やFRP像なども含まれる。 戦前に設けられた銅像がある/あった場合には、供出があったか否かも記載されている。供出の多さに驚かされる。
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感想未記入。以下、引用(一部) ●古い銅像でもよく手入れされ大切にされている像もあれば、見た目は新しいのに何の説明も付されず放置されている像もある。どんな人々が、なぜその銅像を建てようとしたのか、なぜその地に立っているのか、地域の人々が長い間守ってきたのはのはまぜか、あるいは露骨...
感想未記入。以下、引用(一部) ●古い銅像でもよく手入れされ大切にされている像もあれば、見た目は新しいのに何の説明も付されず放置されている像もある。どんな人々が、なぜその銅像を建てようとしたのか、なぜその地に立っているのか、地域の人々が長い間守ってきたのはのはまぜか、あるいは露骨に邪魔者扱いされ、移転を繰り返しているのはなぜか―。明治期以降の日本の政府や民衆が何を大切にし、何を切り捨ててきたのかが見えてくる気がした。銅像が背負うのは日本の政治史であり、文化史、美術史、民族史、民衆史でもある。またそれぞれの地域史でもある。しかもそれは非公開の文書ではなく、分かりやすい形で目の前に立ち、ときには忽然と姿を消した。失われ、台座のみが残るという事実を含めて銅像は歴史を語る。 ●東京都中野区の東京医療生活協同組合「中野総合病院」前の小さな公園の片隅に、穏やかな笑みをたたえた男性の胸像が置かれていた。今はない。公園はバス通りに面し、胸像は歩道からも見えたが、気に留める通行人はいなかっただろう。胸像がなくなっても、消えたことすら気づかれなかったかもしれない。銅像はときにそんな運命をたどる。(略)消えた中野区の胸像は、中野総合病院の前身となった1933年の中野組合病院創設にかかわったことによる。(略)現役で活躍していたころの賀川を知る人々がつくった没後7年後のリアルタイムの貴重な胸像だったが、あっけなく消えた。歴史教科書に名前が載る日本人初のノーベル文学賞候補でさえ、「創業当時の苦難」を知る人々がいなくなると、こんなものだ。戦国武将など歴史上の人物は別にして、故人の銅像は多くの場合、その人を敬愛し恩義に感じた人々が発案し、資金を集めて、建てる土地を探す。しかし、銅像建立を企図した人々は代替わりし、銅像の主をだれも知らなくなってしまうと、見向きもされず、区画整理や再開発では露骨に邪魔者扱いされる。戦時中の金属回収で多くの銅像が失われたが、墓地さえ継承者がいなくて困る現代も、銅像のサバイバルが大変な時代なのだろう。
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<目次> はじめに 第1章 秘められた歴史 第2章 謎の銅像 第3章 昭和の歴史 第4章 源平合戦の虚実 第5章 戦国武将の盛衰 第6章 幕末の群像 第7章 銅像が語る文学史 <内容> 私の趣味にドンピシャの本。先日とある飲み会で著者とご一緒したが、年齢も近く、考...
<目次> はじめに 第1章 秘められた歴史 第2章 謎の銅像 第3章 昭和の歴史 第4章 源平合戦の虚実 第5章 戦国武将の盛衰 第6章 幕末の群像 第7章 銅像が語る文学史 <内容> 私の趣味にドンピシャの本。先日とある飲み会で著者とご一緒したが、年齢も近く、考え方も近く、楽しく飲むことができた。またこういう本を作ってみたかったので、うらやましさもある。ページの関係で駆け足の文章も散見されるが、さすが記者ご出身だけあって、きちんと裏付けをとられている感じがする。いくつかの人物を組み合わせて、一つのテーマをまとめられている。もともとが新聞の連載なので、こうした形になるのだろう。それにしても、ほとんどの銅像は私の訪問済みだ。確かに私は、著者の言う「マニア」なのだろう…。
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