世界の名前 の商品レビュー
人物の名前について、世界中におけるお国柄や歴史などの背景を分析しながら解説している。 インカ帝国の初代王の名前は衝撃すぎる。 また、カタルーニャでは千と千尋かと思うような、「お前はきょうからマルコスだよ」とか。
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古書祭りで書名に惹かれて購入しました。1つの言葉が2ページ強くらいで100の言葉についての名づけに関する学術的なエッセイ集です。 こうやっていろいろな世界の名前を見渡すと、姓・名という区分は決して世界共通の自明のものではないんだなぁという発見があったり、姓は職業や周りの土地の様子...
古書祭りで書名に惹かれて購入しました。1つの言葉が2ページ強くらいで100の言葉についての名づけに関する学術的なエッセイ集です。 こうやっていろいろな世界の名前を見渡すと、姓・名という区分は決して世界共通の自明のものではないんだなぁという発見があったり、姓は職業や周りの土地の様子から取った、とか、わざと縁起の悪い名前をつけて健康を祈るとか、世界のいろいろな場所で共通してくる事柄があったりして面白かった。 めまぐるしくいろんな言葉の名づけを読んだので結局どの言語がどんなふうだったかきちんと覚えてないけれど汗、面白くまた読み返したくなるだろう1冊です。
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いろんな人が書いたエッセイを取り集めているので、重なる話も出てくるけど、いろいろな国や地域ごとにちがう名付けのときに考えることとか、おもしろかった。
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名前のつけ方。といってもビジネス的ヒット商品のネーミングとかではなくて、人の名前。 それはまさに歴史であり文化そのものだ。 例えばグエン・タン・ズン、というベトナムの人名。それぞれ一音節。タンはミドルネームのようだが、テンデムといい、クッション音のようなもの。テンデムがない人...
名前のつけ方。といってもビジネス的ヒット商品のネーミングとかではなくて、人の名前。 それはまさに歴史であり文化そのものだ。 例えばグエン・タン・ズン、というベトナムの人名。それぞれ一音節。タンはミドルネームのようだが、テンデムといい、クッション音のようなもの。テンデムがない人もいれば二音節の人もいるし、性別を表したり代々のものだったり。もうよくわからないが。 歴史の浅いアメリカにだってネタはある。彼らは名前を変えるということを行う。カーク・ダグラスはかつてデンスキーというユダヤ系の姓だった。マルコムXはマルコム・リトルであり、奴隷だった先祖が名乗った主人のリトル姓を捨ててXとなり、後にイスラームの名に変える。 こんな具合に各国の名前にまつわるネタが次々に飛び出してくる、 先祖をつなぐ方法が、いまの日本だと「姓」だけになっているけれど、名前全体を使っていろんなやり方がある。フキンシンかもしれないが、愉快である。画数とかそんなことよりも背景を考えるべし、と思う。
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現代の日本人の感覚からすると、姓+名(名+姓)からなる名前が標準な気がしますが、世界的に見ると、決してそうではないんですね。 また、歴史的にも、決して標準的とはいえなさそうですね。 人の名前は、いろいろな国や地域の歴史や成り立ちを反映していることを知ることができ、面白かった...
現代の日本人の感覚からすると、姓+名(名+姓)からなる名前が標準な気がしますが、世界的に見ると、決してそうではないんですね。 また、歴史的にも、決して標準的とはいえなさそうですね。 人の名前は、いろいろな国や地域の歴史や成り立ちを反映していることを知ることができ、面白かったです。 できれば、もう少し範囲を絞って、その分、深く考察してもらえると、ありがたかったです。 あくまでも個人的な感想ですが。
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<目次> 1、古代のひとびと 2、名前の仕組みと形 3、姓はどこから? 4、歴史を遡る 5、名づけの想い 6、いくつもの名前、変わる名前 7、歴史の中の名前 8、多言語社会では 9、名前にまつわる習俗 ⒑ 神話・伝承の中の名前 <内容> 岩波書店のPR雑誌「図書」のエッセイを中...
<目次> 1、古代のひとびと 2、名前の仕組みと形 3、姓はどこから? 4、歴史を遡る 5、名づけの想い 6、いくつもの名前、変わる名前 7、歴史の中の名前 8、多言語社会では 9、名前にまつわる習俗 ⒑ 神話・伝承の中の名前 <内容> 岩波書店のPR雑誌「図書」のエッセイを中心にまとめられた、名前に関するあれこれ。前半の名前の仕組みなどが面白かった。また、世界では姓がないのが当たり前だったり(キリスト教西欧文化の押し付けの結果、世界各国に姓が普及)、真の名前を教えないことで命が長らえると考えていたり、変な(悪い身体的特徴や排せつ物の名、罵倒するようなこと)名前を付けることで命が長らえると考えたりすることが、割と世界共通なのが面白かった。それから父や母の名前が自分の名前にプラスしてつけられることも割とあることも「へぇ~」だった。日本だと、父親の一文字が諱としてつけられる(もしくは名付け親の一文字が)こともあるが、ある地域では、全部がつけられるんだなと。
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アイヌ語や琉球語の名前についての項目はあっても、日本語の名前についての項目はないのは、自明のことだから?
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