LGBTサポートブック 学校・病院で必ず役立つ の商品レビュー
LGBTの基礎知識も書かれています。 LGBTの患者さんへ配慮すべきことであったり、診療の上で気にしておいたほうがいいことなどが書かれていて、医療・看護スタッフとしても勉強になる一冊です。 学校で気をつけるべきことも合わせて書かれてあって、読みやすい一冊になっています。
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LGBTQの本棚から 第12回 「大人ができること」 今回紹介するのは 「学校・病院で必ず役立つ LGBTサポートブック」 この本はQ&A方式で 「こんなときどうしたらいいの?」 といった疑問に答えてくれます。 1章ではLGBTの基礎知識、2章では学校・教育関係のス...
LGBTQの本棚から 第12回 「大人ができること」 今回紹介するのは 「学校・病院で必ず役立つ LGBTサポートブック」 この本はQ&A方式で 「こんなときどうしたらいいの?」 といった疑問に答えてくれます。 1章ではLGBTの基礎知識、2章では学校・教育関係のスタッフが知っておく知識、 3章では医療・看護スタッフが知っておいくべき知識を実例や資料を交えながら教えてくれます。 たとえば、LGBTの子どもと接するときにどのようにしたらいいかという質問には ステップ1:最後まできちんと話を聴く ステップ2:セクシュアリティを決めつけない ステップ3:話してくれてありがとう、を伝える ステップ4:どうして伝えてくれたのか、何に困っているのかを聞く ステップ5:誰に話しているか、誰に話してよいかを確認する ステップ6:つながれる情報を伝える、つながる というように、わかりやすく教えてくれるんですね。 実際僕が高校生の時に相談にのってくれていた先生はこの6ステップを守って接してくれていたので、とても相談しやすかったし、信頼できました。 特に2と5は大事かなと思います。 2の時点で否定されてしまったらそれ以上話すことはできなくなるし、今後人に話すことも躊躇してしまうことになるかもしれません。 5は、生徒から 「こういう対応をしてほしい」 と相談されたとき、ほかの先生などの協力を仰がないと希望の対応ができない場合などで重要になってきます。 セクシュアリティはその子にとって大きな秘密であることが多いですから、その秘密を共有する相手は選びたいし見定めたいものです。 日ごろからセクマイについて 「オカマ」 とか 「オネエ」 といった言葉で批判したり笑ったりする先生もいるので、万が一そんな先生に自分の秘密が伝わってしまったら……。 怖いことですよね。 あと、勝手に人のセクシュアリティを暴露することは「アウティング」 という行為になってしまうのでくれぐれもご注意ください! 他にも 「スカートをはきたくない」 「水泳の授業にでたくない」 という相談にはどう対処すべきかというのも載っています。 また、思春期のT(トランスジェンダー)にとって制服も結構大きな問題で、制服を着たくないから学校に行かない、といって不登校になるケースもあります。 (僕も高校の時に制服が着たくなくて、3年の最後は単位を取り終わったら卒業式まで学校にいってませんでした) たかが制服、されど制服です。 「水泳の授業」というのも、トランスにとって重要になってきます。 MtFの場合は上半身を他の男子生徒にさらすことになりますし、FtMにとってはなかなかきわどい水着を着ることになります。 女子のスクール水着って体のラインがはっきり出るし、股の部分はぴっちりしすぎてるし、トランスでなくとも抵抗があった人もいるのでは? 僕は中学の時は水泳のない学校だったので問題なくすごしましたが、高校は先生に相談してプールに入らないかわりにレポートを提出することで単位にしてもらいました。 理解のある先生がいて本当に良かったと今でも思います。 小中学校だけでなく、高校・大学でも先生の理解は必須です。 特に就職に関しては大きいです。 LGBTの当事者が自殺を考える時期に特に当てはまるのが 「二次性徴期と就職の時」だそうですしね。 あとは医療の章で 「診察券の性別を希望する性別にしてほしいといわれたのですが」 という質問がありました。 これって医療の現場だけでなく、図書館や他の色々な場所もあてはまることだと思いませんか? 実際僕が、ある町で図書カードを作ったときに、希望の性別で作ってもらえたのはとても嬉しかったです。 明らかに見た目の性と異なる名前だったとき、カードを出すたびに怪訝な顔をされたり、本人確認をされるのって苦痛ですから! 何か所かピックアップして紹介しましたが、最初から最後まで大切なことが書かれた本です。 これは図書館に置くのもいいんですが、司書さんや先生は自分で1冊持っておくことをオススメしたい1冊です。 メモ用のページもたくさんあって使いやすいですよ! 2017/07/10
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※このレビューにはネタバレを含みます
ニュースで自分が思った以上に世の中にいらっしゃったり、同性婚の話題もあったりと、たくさんの人を相手にする仕事をしている人は知っておく必要があると思い、手に取りました。 読んでいくと、一部の人間だけが知っている必要があるというよりは、多くの人にLGBTの実態を知ってもらう必要があるということがわかってきます。 マイノリティの人たちは、自分たちは悪くないのに、生きづらさを感じているケースが多いと思います。 それは、マイノリティの生き方が「普通ではない」という思い込みを持った人たちが多くいるからです。 普通とはいったいなんなんだろうとい感じですが、社会に出て、男女が結婚し、子どもを作る…というレールがしっかりとひかれているように思っている人たちが口にする「いつ結婚するの?」「子どもは?」といった他愛ないおしゃべりの中で交わされる何気ない一言に込められている気もします。 日常的に、自分が思っている「常識」「当たり前」と思っていることが、実は人を生きにくくさせているのかもしれない。そう感じさせることがたくさん書かれていました。 LGBTの人たちは、とくに家族にはカミングアウトしづらく感じているようですが、もっと世の中の人たちが、一部の人たちだけではなく、自分たちの暮らしている世間でもLGBTがいるという前提に立って、常識を疑うような機会があれば、マイノリティの人たちにも生きやすい世の中になるのかもしれません。
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学校・病院で必ず役立つ、とありますが、教師・養護教諭やスタッフむけに。 割と細かい対応方法が載っています。
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必ず役立ちます!個人的には養護教諭を目指す方に読んでほしい1冊。学校・教育関係者、医療・看護関係者が対面するであろう具体的な場面に応じた対応例、考え方が見開き1ページ程度で書かれている。この分野の本を読んでいて思うのは、もちろん「性」に関する課題という意味で個別性はあるけれど、こ...
必ず役立ちます!個人的には養護教諭を目指す方に読んでほしい1冊。学校・教育関係者、医療・看護関係者が対面するであろう具体的な場面に応じた対応例、考え方が見開き1ページ程度で書かれている。この分野の本を読んでいて思うのは、もちろん「性」に関する課題という意味で個別性はあるけれど、これは「人権」の課題であって、なのになんでこれだけ理解が進まないのだろうと。「人権教育・研修」の再考。
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