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人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ の商品レビュー

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2022/12/27

親友のお勧め本。どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか。本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった――日常の小さな出来事を語り口に、生きる上で何が大切なのかをユーモアを交えて語ったエッセイ。とても面白く読みました。幼い頃に...

親友のお勧め本。どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか。本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった――日常の小さな出来事を語り口に、生きる上で何が大切なのかをユーモアを交えて語ったエッセイ。とても面白く読みました。幼い頃に教えられた、極々当たり前のことは実はとても大切な約束事だったのだなあと改めて思いました。何でもみんなで分けあうこと、ずるをしないとこ、人をぶたないこと、使ったものは必ずもとのところに戻すこと、ちらかしたら自分で後片づけをすること、人のものに手を出さないこと、誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと、食事の前には手を洗うこと、トイレに行ったらちゃんと水を流すこと、焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい、釣り合いの取れた生活をすること――毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと、毎日かならず昼寝をすること、おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること……。これらのことを誰もがきちんと守っていたなら、どれだけ住み良い世界になるだろう。『平和は願うものではない。自分たちで作り出すものである。平和は行いであり、人のあり方である。平和とは与えることである。』この一節がとても胸に染みました。何度でも再読したい本です。

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2022/04/29

1937年生まれのキリスト教徒の米国の書いた本ということで自分と異なる感性から刺さる文章もあるかと期待したが、正直なところ読んでいて心に残るものはあまりなかった。 独立した話が続くのでちびちび読み進めていたが、Not for meだったということで途中で読了したいと思う。

Posted byブクログ

2022/03/03

最近は啓蒙的な堅い本ばかり読んでいたので、気分転換にと実家の本棚にあったものを手に取りました。 なお、1991年発行の32版を読みました。大意は変わっていないと思いますが、付記しておきます。 このエッセイ集を通して思い浮かべる著者のロバート・フルガムは、偉大なベストセラー作家と...

最近は啓蒙的な堅い本ばかり読んでいたので、気分転換にと実家の本棚にあったものを手に取りました。 なお、1991年発行の32版を読みました。大意は変わっていないと思いますが、付記しておきます。 このエッセイ集を通して思い浮かべる著者のロバート・フルガムは、偉大なベストセラー作家というより、市井の人、好々爺、夢想家といった感じでしょうか。説教臭い人生訓を並べずとも人生の豊かさについて語れる稀有な存在です。 著者が述べるように、本書は起承転結や結論がある物語ではありません。なんなら前節と次節で矛盾したことが書かれる始末です。そのため、ある節を読んで何かを掴んだと思ったら、次のページではそれを見失って面食らうという体験の連続でした。それでも読後にはなんとも言えぬ満足感があって、ベストセラーになったのが納得できるようなできないような、そんな作品です。その表現は原体験のありのままの豊かさを湛える純朴なものでありながら、知的な奥深さも兼ね備えているように感じました。 本書の内容について付言・考察することは野暮なことだと思いますので避けます。 エッセイ集であっても普遍的な何かや教訓が隠れているのではないか、と行間を読んでしまうのは読書家の性ですが、本書に限っては身構えずに気の赴くまま読むのがいいかと思います。

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2020/04/19

 タイトルを見たときは幼児教育の本かと思ったのですが(多分、親父もそれで買ったんだと思います。)、全然違いました。  内容としては、哲学風エッセイという感じでしょうか。幼稚園や砂場の話は1つだけで、洗濯の楽しみ、蜘蛛とご婦人、怒鳴り声で木を倒す、ソロバン…というように、とりとめ...

 タイトルを見たときは幼児教育の本かと思ったのですが(多分、親父もそれで買ったんだと思います。)、全然違いました。  内容としては、哲学風エッセイという感じでしょうか。幼稚園や砂場の話は1つだけで、洗濯の楽しみ、蜘蛛とご婦人、怒鳴り声で木を倒す、ソロバン…というように、とりとめのないような日々の出来事から、筆者なりの視点で切り取った考察が、いくつもいくつも紹介されています。  ご本人は、職業を問われると哲学者と答えるそうです。ただ彼の場合、頭の中だけで思想をこねくり回しているようなタイプではないので、実に発想がユニークで、かつ現実と乖離することなく、私たちにいやみのない程度に示唆に富んだ話を聞かせてくれます。  というのも、彼は今までにカウボーイ、フォークシンガー、IBMのセールスマン、画家、牧師、バーテンダー、画塾の教師などの職業を体験し、夫として、父として、家庭を築いてきた実績があるわけで、そうした豊かな人生経験が、普通の人では持ち得ない視点を持つことを可能にしていると言えるかもしれません。  この本の魅力を訳者あとがきが実に巧みに表現している。 p.277 「本書には引用者が共感にことよせて自己主張するのに都合の好い、便利な言葉が随所にちりばめられていることに炯眼の読者はすでにお気づきであろう。」  また訳者は、この本の主張が徒然草のそれと重なる部分を指摘している。つまり、古典として通用するような普遍的な真理をこの本では述べている、と言えるかもしれない。  どちらにしても、堅苦しさはなく、読んでいるうちに癒されるというか、ホッとした気持ちになれるので、忙しい仕事の合間に、ちょっと手にとってみてはいかがでしょうか。

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2020/03/21

特に何も予定のない休日に、ゆっくりと読みたいエッセイである。 著者は、本作がアメリカでベストセラーになったことにより有名な人物なのだそうだが、私は全く今まで聞いたことがなかった。世代が少しズレているため、本書の中の単語には馴染みのないものが多くあるが、それでも著者の雑学的おもしろ...

特に何も予定のない休日に、ゆっくりと読みたいエッセイである。 著者は、本作がアメリカでベストセラーになったことにより有名な人物なのだそうだが、私は全く今まで聞いたことがなかった。世代が少しズレているため、本書の中の単語には馴染みのないものが多くあるが、それでも著者の雑学的おもしろ知識と著者の感性が合わさった文章は読んでいて面白い。知的好奇心と遊び心のある人なのが伝わってくる。 著者が何者何かが少し分かるので、訳者あとがきまで読んでほしい。 本書のタイトルにもなっている<クレド>は、幼稚園で習ったことだが、一生大切にしていきたいものである。

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2016/07/17

ポールオースターやダグラスクープランドの小説を思い出したんだけど、本書の初版はちょうどその頃だった。当時のアメリカ人らしいエッセイだと思う。

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