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時間ブリッジ作戦 の商品レビュー

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2023/08/14
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・1031話: 時間ブリッジ作戦、H.G.エーヴェルス著  セト=アポフィスによる時間転轍機からの攻撃は、球状星団M-13のアルキスト商館の他に、大マゼラン星雲近くのトルペクス商館、アルファン=ゾル宙域のダウォク=2商館、銀河イーストサイドのワーフェム商館、銀河中枢部の辺境セルにあるセルフィン=4商館が狙われている。  ローダン一行は、ツナミ機のミニATGによりM-13の時間転轍機に近寄った。これがまったく難解な時間ブリッジ作戦。絵にかきながら何度か読めば解明できるのだろうか。書いていることを理解しているであろうエーヴェルスは素晴らしい。  ローダンには、クレスト/ブリー/アンネ・スローン/ジョン・マーシャル/ローダンの叔父カール、惑星フェロルの席宮殿の下の時間地下庫(6巻12話)などが幻想で現れた。知っているエピソードについては、私も懐かしい。  ローダン/ラス・ツバイ/ジェフリー・アベル・ワリンジャー/アクメド・プレスリー・ホークは、時間転轍機にアルコン爆弾と重力爆弾を計20個セットした。 結局4人も爆弾も時間転轍機に吸い込まれ、ローダン/ツバイは脱出し、ワリンジャー/ホークは爆弾と共にアルキストに投げ出されてしまった。イホ・トロトの細胞活性装置のインパルスを探していたコグ船《マリア》《カトリン》に発見されて、ほっとした。イホ・トロトは隣の灼熱惑星アルキスタルにいるのでは(512巻1024話)。爆弾の信管は高感度で作動しなかったとの推測があり、こちらもほっとした。  結論としては、時間転轍機の破壊に失敗したが、セト=アポフィスも使いこなしていなそうだとのことだ。 (2018.1.8読了) ・1032話: 実験惑星、ペーター・グリーゼ著  キウープの不快な態度がとても目立つ。これまでは少し滑稽なところがあり、可愛らしささえあったのに豹変ぶりがすごい。ヴィールス・インペリウムの実験を急いでいるために要求も周囲への無関心さも半端ない。  一方あくまでも実験させようとするローダンが逆に滑稽だ。セト=アポフィスを救えるのではないかとさえ考える信念が、こちらも半端ない。アラスカ・シェーデレーアの反対ぶりも理解できる。  キウープが実験のために要求した装置の総額は、NGZ424年11月29日時点で、4800億ギャラクスだった。LFTのジュリアン・ティフラーに相談してもそっけなく、初期の熱意はどうしてしまったのかと残念だった。結局、宇宙ハンザからの捻出だけでなく、ローダンとブリーの私財からも多く出した。ブリーが実験の進捗に対して文句を言うラストが笑える。  実験は前回のキウープの失敗(510巻1020話)の反省から、無人惑星で行うことにし、GAVOK船が発見したスカルファアル星系のロクヴォルトに決まった。GAVOK船が発見した際、嵐で遭難したプレスター・エーケシュが惑星の動植物に取り込まれてしまい、その知性も得たプレスターロクヴォルトが実験で立てた建物などを破壊しようとした。実験に参加した120人のうち、リーダ各のサルガ・エーケシュはプレスターの娘であり、またサルガの息子キルトもいて、キルトのグループがプレスターロクヴォルトを壊滅させてしまったのは皮肉なエピソードだ。  マルセル・ボウルメースターの被害にあったアデレーア(505巻1010話、506巻1011話)だけがキウープから待遇が良い実験助手であったが、プレスターロクヴォルトの騒動後、キウープは見つからなかった。どこまでも面倒をかける異星人で、この後どうなるのだろう。 (2018.1.11読了)

Posted byブクログ