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さよなら的レボリューション 再見阿良 の商品レビュー

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2024/04/13

過去読んだ東山彰良で一番面白くなかった。文章や言うことは外連味ばかりなのに中身のない元引きこもりの19歳が酒とタバコを覚えていきなり一人前の男のように振る舞う様はなんだかみてて恥ずかしいし違和感ばかり覚えた。世の中を拗ねて斜めに見たモノローグが村上春樹の劣化コピーのようで媚びを感...

過去読んだ東山彰良で一番面白くなかった。文章や言うことは外連味ばかりなのに中身のない元引きこもりの19歳が酒とタバコを覚えていきなり一人前の男のように振る舞う様はなんだかみてて恥ずかしいし違和感ばかり覚えた。世の中を拗ねて斜めに見たモノローグが村上春樹の劣化コピーのようで媚びを感じた。それでも東山彰良なので「なにか」があるかと期待して最後まで読んだけど、つまらん本だった。若い主人公なのに成長と言ったものを全く感じさせてくれず、特にどこにも思い入れもできなかった。残念。

Posted byブクログ

2021/08/22

図書館で。 好きになれない主人公だなぁなんて思いながらも、最後まで読まされてしまったので、それはすごいのかもしれない。 少し前に「何者にもなれないお前らに告ぐ」という決まりセリフのアニメがあったけれども、基本的に若者は自分は「特別」であり、そんな自分が特別扱いされない現状の方を「...

図書館で。 好きになれない主人公だなぁなんて思いながらも、最後まで読まされてしまったので、それはすごいのかもしれない。 少し前に「何者にもなれないお前らに告ぐ」という決まりセリフのアニメがあったけれども、基本的に若者は自分は「特別」であり、そんな自分が特別扱いされない現状の方を「間違っている」と思うものなのかもしれない。だから自分をモブ扱いする環境や、家族や、学校・会社、教師や上司、友人などを否定するのかもな、なんて読んでいて思いました。 真面目に働いたこともないくせに、きちんと働く人を下に見るし、女性に対しても常に上から目線だし、明らかに家族の重荷だし、どうしようもないな〜この主人公。こういう人が引きこもったら母親や姉じゃ対処できないだろうな、なんて余計な心配をしつつ本を閉じました。面白くはなかったですが、こういう人は誰がどうしたら考えを変えるんだろうなぁなんて考えてしまいましたよ。

Posted byブクログ

2020/05/10

引きこもりから一念発起して大学に入ったが、その若いがゆえの無鉄砲さとやるせなさが存分に発揮され物語が進む。 特に旅先で出会う風景や中国人たちが妙にリアルで生き生きとしていて、目が離せない。 世間を知ったような顔で従う前の、「あるはずのないもの」としての一瞬の輝きのような青春の物語...

引きこもりから一念発起して大学に入ったが、その若いがゆえの無鉄砲さとやるせなさが存分に発揮され物語が進む。 特に旅先で出会う風景や中国人たちが妙にリアルで生き生きとしていて、目が離せない。 世間を知ったような顔で従う前の、「あるはずのないもの」としての一瞬の輝きのような青春の物語。 それはそうと、p100辺りのT大生エリートとのやり取りは最高。

Posted byブクログ

2018/01/28

引きこもりだった主人公は、何とか入れた三流大学で中国の血を引く女子学生・安娜に好意を抱く。が、恋愛不慣れな不器用さゆえに邪険にされる。劣等感を抱きながらも、彼女に近づこうと、追いかけるように北京へ2週間の語学留学に行きはじける。いったん日本に戻った後、こんどは上海へ行き、知人と中...

引きこもりだった主人公は、何とか入れた三流大学で中国の血を引く女子学生・安娜に好意を抱く。が、恋愛不慣れな不器用さゆえに邪険にされる。劣等感を抱きながらも、彼女に近づこうと、追いかけるように北京へ2週間の語学留学に行きはじける。いったん日本に戻った後、こんどは上海へ行き、知人と中国の奥地へ行く。 中国に行ってからが面白い。1回目の北京よりも2回目の上海のほうが面白い。なぜ、この主人公は引きこもりだったんだろうと思うくらい、怖気づくことなく世の中に挑戦的。最初は歯牙にもかけられなかった安娜との関係も徐々に変わっていく。というよりも、主人公のほうが彼女よりすごくなってしまっているのに、遠距離をものともせず不確かな電話を頼りに追いかけていったりと、なぜか彼女に執着する。 引きこもりで風采あがらない感じだった主人公の変貌ぶりは小説というより、どこか漫画的でもあるが、こういう無鉄砲さが若さというものなのか。こういう関門をくぐり経験を重ねて成長していくという男のロマン的なものを表しているのか。とにかくいろんなものが、いい意味でごたごたと怒涛のようにまじり合いながらぐんぐんと進んでいく感じ。スピード感もあるし、特に中国奥地へ行ったときなどに紹介される中国の人々の生活ぶりもまた迫力がある。

Posted byブクログ