テオの「ありがとう」ノート の商品レビュー
とても良かったです。勤め先の図書館で、イベントがらみで利用者さんからお勧めされました。 最初は、やや苛立ちを伴った計画だったんだけど、それを何とかしようともがくうちに、自身で出来ることが増えていく。←「ありがとう」を言わなくても良くなる。素晴らしい循環ではありませんか! 反抗期の...
とても良かったです。勤め先の図書館で、イベントがらみで利用者さんからお勧めされました。 最初は、やや苛立ちを伴った計画だったんだけど、それを何とかしようともがくうちに、自身で出来ることが増えていく。←「ありがとう」を言わなくても良くなる。素晴らしい循環ではありませんか! 反抗期の少年らしい心理描写も、とても腑におちるものがあって。 努力してできることが増えるのが、楽しいテオ。でも努力しても出来ないものもある、ということを、いずれ知るのでしょう。その時、もう一歩成長するのかな? と感じました。
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自分の体は変えられないのに人にありがとうと言い続けなくちゃいけない人生をどう乗り越えるのか。 努力でちょっと体は変えられた。 ありがとうの数は減った。でもありがとうと言われる数もある! 考え方を変えるのは大人でも難しい。 明るく強くをもらえる本。
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主人公のテオは、十年間車いす生活をしている障害者で、施設で暮らしています。ある日テオは「ありがとう」と「すみません」を言うのをやめることにしました。なぜでしょうか。
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ありがとうを集めだすと、誰かの助けを借りることを恥ずかしいと思わなくなってくる。 そのくだりが、とてもいいなって。 一方的なのはしんどくなってくるんだよね。 してもらうにしても、してあげるにしても、一方的かもと思うときは注意したほうがいいんだな。
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障害を持つ少年が、自立心に目覚め、障害を受け入れて成長する物語、というのは大人が子供に読ませたい本なんだろうなあ、と思う。 話もよくできていて(ちょっと中途半端なところもあるけど)、そこそこ面白いし、主人公に共感もできる。おまけに感想文がとても書きやすそうだ。 しかし。思春期に入...
障害を持つ少年が、自立心に目覚め、障害を受け入れて成長する物語、というのは大人が子供に読ませたい本なんだろうなあ、と思う。 話もよくできていて(ちょっと中途半端なところもあるけど)、そこそこ面白いし、主人公に共感もできる。おまけに感想文がとても書きやすそうだ。 しかし。思春期に入った子供の切実な部分には切り込んでないなあ、とも思う。障害があって、できないことが多いとなれば、一番に排泄の問題を考えてしまうが(私だけ?)、入浴のことはきちんと書いてあるのに、トイレの問題は書かれていない。好きな女の子(男の子でもよいが)がいてもおかしくないが、それもない。思春期の子供なら性を意識するのが自然なのに。 そこが書かれていないから、大人が安心して渡せる本ではあるが、欧米の作家なら、切り込んでしかるべき部分であると思う。(日本の児童文学の作家はこういった部分に触れないことが多い。つまらない。) 先日読んだプレスラーの『だれが石を投げたのか?』も障害を受け入れられない少年の物語だったが(障害自体は、テオより軽いし、年齢も少し上だが)、ずっと良かった。 創作(小説)だが、作家の名前の後に「著」と書かれていて違和感があった。「作」で良くない?何か理由があるのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
障がい者支援施設で暮らす12歳の少年テオは、自分が言った「ありがとう」の数を数えて、お願いしてばかりの生活にうんざりする。「ありがとう」をできるだけ言わない決心をした彼は、周囲から非難されるが……。困難を乗り越えながら成長する少年の姿を描く。
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テオは両足と左手が不自由で、電動車いすで生活している。ある日、何かというと人に「ありがとう」と言わなければならないことにうんざりして、「ありがとう」を一切言わないことにした。このささやかな反乱は、周りの人に波紋を広げ、テオはちょっと困ったことに…。自立に向けて行動しはじめたテオの...
テオは両足と左手が不自由で、電動車いすで生活している。ある日、何かというと人に「ありがとう」と言わなければならないことにうんざりして、「ありがとう」を一切言わないことにした。このささやかな反乱は、周りの人に波紋を広げ、テオはちょっと困ったことに…。自立に向けて行動しはじめたテオの前向きさが気持ちいい。もちろんいろんな挫折や悲しみもあるけれど、ポジティブな気持ちになれる本。
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