シベリア最深紀行 の商品レビュー
アラスカがアメリカ合衆国の一部であっても”アラスカ”であるように、シベリアはロシア国の一部であっても”シベリア”なのだ。 シベリアは、ピョートル大帝がロシア帝国を作る前から存在し、現代ロシアの重要な一部分ではあっても、シベリアは底知れないほど深い。そして、そこに暮らす民は国や政...
アラスカがアメリカ合衆国の一部であっても”アラスカ”であるように、シベリアはロシア国の一部であっても”シベリア”なのだ。 シベリアは、ピョートル大帝がロシア帝国を作る前から存在し、現代ロシアの重要な一部分ではあっても、シベリアは底知れないほど深い。そして、そこに暮らす民は国や政府とはほとんどかかわりなく暮らしている。 そのシベリア奥地に踏み込んでいった、政治学者が書いた紀行文は、エネルギーや天然資源の宝庫というロシア国内の位置づけとは異なるシベリアを見せてくれる。
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シベリアっ子が語るシベリアの妙、混在する宗教、たいへん興味深いです。ロシアの中にシベリアがあるのではなく、実はシベリアの中にロシアはあった。「シベリアって、シベリアって、それだけではないね・・・(Сибирь, Сибирь и не только...)」(力点は第二音節) 。...
シベリアっ子が語るシベリアの妙、混在する宗教、たいへん興味深いです。ロシアの中にシベリアがあるのではなく、実はシベリアの中にロシアはあった。「シベリアって、シベリアって、それだけではないね・・・(Сибирь, Сибирь и не только...)」(力点は第二音節) 。顔写真は、白黒でも十分迫力があります(カラーは表紙のみ)が、できることなら建物や風景の写真ももっと見たかったです。ここまで深く入り込むことはめったにありませんので。著者は私より少し年下ですが、言葉が時に大仰で判り辛いのが玉に瑕です。
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