アテンション の商品レビュー
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この本のここがお気に入り (自分の人格が不当に攻撃されているという確信があるなら、拡散する情報に) 「できるだけ早く応酬すること、事実を明確に述べること、非難する人を攻撃する手段をとらず、評判を守ることに注力することだ。非難している人ではなく、非難そのものに集中する」
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〝注目〟を制する者が夢も市場も制す。これからの時代に限らず、これまでもそうでした。しかし情報過多な現代では特に、注目は希少資源であり、戦略的に注目を獲得するの重要性が増しています。 なぜ他のテレビゲームのキャラクターが色あせ、忘れ去られる一方で、スーパーマリオは業界を代表する人気...
〝注目〟を制する者が夢も市場も制す。これからの時代に限らず、これまでもそうでした。しかし情報過多な現代では特に、注目は希少資源であり、戦略的に注目を獲得するの重要性が増しています。 なぜ他のテレビゲームのキャラクターが色あせ、忘れ去られる一方で、スーパーマリオは業界を代表する人気者になったのか。なぜ世界中がマレーシア航空三七〇便の謎の消失の話題で持ちきりになったのか。本書ではそうした事例が多数、それぞれに注目のトリガーとなった要因が挙げられています。 また、個人的に興味深かったのは認知負荷の話。商品のセールスでも企画のプレゼンでも、恋愛の口説き方でも、子どもが親の気を引くにしても、人はなぜか注目を得るために多くの情報を提示しがちになりますが、むしろそれは逆効果と言えます。知識として分かっていても忘れがちなことだと思いました。 業界や状況を問わず、対象が誰であろうとも、彼らの注目を得るトリガーに的を絞り、注目と私たちの関係を探り、注目によって仕事や生活のすべてが変わりうることを示した一冊。
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注目に関する様々な事例が掲載されているが、その中でも残ったのはここらへん。 - すべての要素が入ったケーキミックスより、卵だけ自分でいれる「創造性」を担保したケーキミックスのほうが格段に売れた。IKEAエフェクトとかもこの事例に近い。製品のカスタマイズを可能にして生み出す愛着、...
注目に関する様々な事例が掲載されているが、その中でも残ったのはここらへん。 - すべての要素が入ったケーキミックスより、卵だけ自分でいれる「創造性」を担保したケーキミックスのほうが格段に売れた。IKEAエフェクトとかもこの事例に近い。製品のカスタマイズを可能にして生み出す愛着、「世界で一つだけの」という特別感もこの「参加させる」体験に近そう。 - ハリーポッターの作者が名前を隠して出版した「カッコウの呼び声」は最初1500部売ったが、名前がばれたとたん235万部の大ヒットになった。 - 外敵報酬は短期的効果しかなく、長期的には内的報酬が重要。同じコストなら給与上げた方が、従業員も使う使わないを選べるし、他社比較された際に数値として上回るいいのでは、と直感的には感じるが、多くの企業が「書籍購入無制限」「ネット回線費負担」「イス選び放題」など目的別に小出しに報酬を与えるのも「自分の成長をサポートされてる感」という内的報酬に紐づける動きなんだろうなーと感じた。
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注目には「即時」「短期」「長期」の3段階があるとし、注目させるための様々な方法が紹介されている。 情報を出すタイミング、注目を集めやすい情報、コンテンツの作り方など、広報関係の方にはかなり役に立つと思う。
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特に目新しい事は書いてなかったですし特に心に残った箇所があった訳でも無かったですが、いろいろな事例が紹介されていて読み物としてはなかなか面白かったです☆「いいものを作ればお客は来る」については僕も強く共感。そもそも何か良いものなのかを定義するのはお客さんであって作り手じゃないし^^;。 とは言え、お客さんに言われた事だけやっているのもダメだと思うので、お客さんの潜在的なニーズを察知し、余計なものを削ぎ落とした上でそれでも魅力が残るかどうかについて常に自問自答していくべきだとも思いました。
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”いまの時代に必要な一冊になりそう。 <キーフレーズ> ・関心を集め、長期の信頼につなげる7つの「武器」(カバー裏) 無意識 フレーミング 破壊 報酬 評判 ミステリー 承認 <きっかけ> 横浜そごう紀伊国屋書店にて表紙買い。”
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Vol.344 関心を集め、長期の信頼につなげる「7つの武器」とは? http://www.shirayu.com/letter/2016/000696.html
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関心を集め、長期の信頼につなげる7つの武器は、無意識・フレーミング・破壊・報酬・評判・ミステリー・承認。本能に訴え、おなじみ感覚をつくり出し、驚きと重要性で訴え、求めているものを可視化し、何がではなく誰が言うか、謎や不確実性を提供し続け、認知や共感を満たす。 新たなというより、...
関心を集め、長期の信頼につなげる7つの武器は、無意識・フレーミング・破壊・報酬・評判・ミステリー・承認。本能に訴え、おなじみ感覚をつくり出し、驚きと重要性で訴え、求めているものを可視化し、何がではなく誰が言うか、謎や不確実性を提供し続け、認知や共感を満たす。 新たなというより、今の時代、何となくわかって使っていたことを、科学的裏付けとともに整理し論理化したという感じでしょうか。
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アメリカの心理学の父と呼ばれるウィリアム・ジェイムズは、1890年に記念碑的な著書『心理学原理』で次のように書いた。「意思の領域に運ばれた対象物は記憶に残り、意思にかかわりなく通り過ぎたものはなんの痕跡も残さない」。p30 マリオの独特の風貌が即時の注目を得る。プレーの新しさと...
アメリカの心理学の父と呼ばれるウィリアム・ジェイムズは、1890年に記念碑的な著書『心理学原理』で次のように書いた。「意思の領域に運ばれた対象物は記憶に残り、意思にかかわりなく通り過ぎたものはなんの痕跡も残さない」。p30 マリオの独特の風貌が即時の注目を得る。プレーの新しさと楽しさ、そして手に入りやすい報酬が作業記憶を刺激し、短期の注目を得る。愛すべきキャラクターと慣れ親しんだ形が、マリオをわれわれの長期記憶にとどめ、よって長期の注目を得る。宮本茂は辛抱強く何十年もかけて、地球の裏側からも見えるほど焚き火を大きくしたのだ。p38 「外的報酬」と「内的報酬」 後者の例:カナダの英雄、義足ランナー テリー・フォックス p152 終わっていないタスクを忘れられないこの現象は「ザイガルニク効果」と呼ばれ、今日では日常のさまざまな場面に組み込まれている。『ロスト』のようなテレビシリーズは毎回、どぎついほどのクリフハンガーで終わり、ストーリーを完結させない。ひとたび番組を見はじめて登場人物に感情移入してしまうと、彼らがどうなるのかを知らずにはいられなくなる。p215 このつながりの感覚が有名人の魅力の大きな部分を占める。だからAKB48が大成功を収めたのだ。有名人と世間のあいだのこのユニークな関係を表す用語に「パラソーシャル」というものがある。 パラソーシャル関係は、BがAのことをくわしく知っているのに、AはBのことをまったく知らない状態だ。
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いかにして人が人の注意をひこうとしてきたか。 本能的にどのようなものに注意を向けてしまうのか。 さまざまな実験が行われ、その結果があからさまに示される。 「確かにそうだなぁ」と思う個所もあるし、「よきものを作れば、よきことを行えば、それだけで人に見てもらい受け入れられる」...
いかにして人が人の注意をひこうとしてきたか。 本能的にどのようなものに注意を向けてしまうのか。 さまざまな実験が行われ、その結果があからさまに示される。 「確かにそうだなぁ」と思う個所もあるし、「よきものを作れば、よきことを行えば、それだけで人に見てもらい受け入れられる」という趣旨にも反対だ。もっとアピールするために出来ることがある。 ただ、なんかちょっと、機械的すぎてがっかりしたところもある。 この本で印象に残っていることは、少し変わったものに目を惹かれやすい。しかしながら、昔から目にするものに信頼や安定感を抱くとこの本には書かれていた。 そして、この本の本文は少しおしゃれな、見慣れないフォントで書かれている。なんというか若干の読みにくさを感じる。 微妙だなぁ、なんで前書きのみにしないかなぁ、安定性や信頼性を抱きにくいなぁと思ったら、最後の解説でみなれたフォントに変わり、おっ、となる。 やはり目を惹くものを作るためには、こういう仕掛けが必要なのかと感心した。
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