外国語を学ぶための 言語学の考え方 の商品レビュー
【序】 「線状性」=語の順番、並べ方⇔絵 文字と意味の恣意性 「二重分節性」=限られた音・単語から無限の文が作りだせる 【1】 「比較」は歴史的に同系関係が証明されている言語間でしか使えない(語族・語派) →証明されていない場合は「対照」 【2】 共通語ピジン→クレオール...
【序】 「線状性」=語の順番、並べ方⇔絵 文字と意味の恣意性 「二重分節性」=限られた音・単語から無限の文が作りだせる 【1】 「比較」は歴史的に同系関係が証明されている言語間でしか使えない(語族・語派) →証明されていない場合は「対照」 【2】 共通語ピジン→クレオール フランス語もクレオール?ガリア語+ラテン語 【3】 協調の原則 【4】 格にあわせて曲用 形容詞が名詞に近いタイプ 形容詞が動詞に近いタイプ 【5】 tense 時間の捉え方 aspect 場面の捉え方 フランス語の時制 テンスだけでなくaspectも組み合わされている 【6】 【終】
Posted by
軽いタッチの文体ではあるが、言語研究の奥深さが分かる本。外国語学習はもともと好きだが、言語学の視点を持つと、もっと外国語の理解が早まりそうである。
Posted by
文中に出てくる某外語大学に通っているので、黒田先生の言語学の授業も履修したことがあるのですが、その授業をぎゅ、っと凝縮した感じだと思いました。あくまで概論。これだけを読んでも先生の考えを理解することはできません。ただ、黒田先生がいかに言葉と真剣に向き合っているかを感じることができ...
文中に出てくる某外語大学に通っているので、黒田先生の言語学の授業も履修したことがあるのですが、その授業をぎゅ、っと凝縮した感じだと思いました。あくまで概論。これだけを読んでも先生の考えを理解することはできません。ただ、黒田先生がいかに言葉と真剣に向き合っているかを感じることができます。 これをきっかけに先生の著書をもっと読んでみたい、と思いますね。
Posted by
言語学の用語をふんわりと紹介するエッセイ集といった感じ。「協調の原理」の説明(pp81-87)が言葉足らずだと思う(あるいはそもそも著者の理解が正しくない……?)。最終章で著者は自らの立場を「浪漫主義言語学」と位置付けるが、煙に巻かれた感が否めない。
Posted by
久しぶりに言語学の本を読んだ。外国語を学ぶためにしては専門的すぎるし、言語学にしては表面をなでるだけ。でもまったく言語学を知らない人にとっては新鮮かもしれない。 著者がスラブ語の先生だからしかたないけどヨーロッパ言語が中心で、どうしても遠いなあと思ってしまう。
Posted by
とても面白かったです。 外国語に苦手意識がある人に、ぜひお勧めしたい一冊です。 中学校で英語を学習し始めましたが、thやrとlの発音で躓き、苦手意識から英語嫌いになってしまいました。 でも出来れば外国語を理解したいという気持ちはまだ持っていて…。そんな自分でも勉強の仕方や気持ち...
とても面白かったです。 外国語に苦手意識がある人に、ぜひお勧めしたい一冊です。 中学校で英語を学習し始めましたが、thやrとlの発音で躓き、苦手意識から英語嫌いになってしまいました。 でも出来れば外国語を理解したいという気持ちはまだ持っていて…。そんな自分でも勉強の仕方や気持ちの持ち方次第で、外国語を学ぶ方法があるんだと、勇気付けられました。 こういう本に大学時代に出会っていればよかった思います。 英語だけでなく他の言語を一緒に学ぶと、それぞれの言語の特徴がわかって尚良いと思いました。 また、外国語学習を通じて日本語の特徴を考えていくことも面白いと思います。
Posted by
黒田さんの言語学の本は面白い。 用語はちゃんと気を遣わねばだ。 アルファベットのことも知らなかった… いろいろ参考になった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は、非日本語圏に住み始めて、英語だけでなく中国語などの非母語に接する機会が急増した。 言語ってそもそもどういう事なんだ?知りたい、という程度で手に取ったこの本は、それ以上のことを教えてくれました。 母語である日本語でさえ気づいてないことが沢山ある。 「ある」と「ない」 のくだりなど、読んでいて声が出た。前者は動詞で後者は形容詞! 語族・語派なんてこれまで1ミリも気にせず、言語学習をしていたが、間違いであった。言語学、すごい!!。
Posted by
「言語学」ってすごーく辛気くさい学問だという印象が根深くある。言葉について考えるんだから、専門家でなくてもわかりやすく面白いのでは?という浅はかな思い込みがいけないのかもしれないが。 本書も第1章の用語の説明あたりはちょっと堅苦しく、むむむ…という感じなのだが、その後はいたって...
「言語学」ってすごーく辛気くさい学問だという印象が根深くある。言葉について考えるんだから、専門家でなくてもわかりやすく面白いのでは?という浅はかな思い込みがいけないのかもしれないが。 本書も第1章の用語の説明あたりはちょっと堅苦しく、むむむ…という感じなのだが、その後はいたって読みやすく、なるほどねということがいくつもあった。「言葉」というものを考えるには、具体的に実際の言語を深く学ばないといけないという考え方は、実に目ウロコ。 ちょっとアウトサイダー的立ち位置の先生のようで、ところどころで現状に苦言を呈するという書き方になっているが、なんとなくユーモラスな感じが漂っていて、きつい感じはしない。もう少し若かったら、よし!何か外国語を勉強しようと思ったかもしれないけど、今の根気のなさではムリだわ~。
Posted by
ロシア語講座の黒田先生の本、というところで買って、半年以上積読状態...。 この度、急遽長距離を移動しなければならない用事ができ、旅のお供に持参した。 ふわっと読んでしまい、テーマをつかみ損ねたかもしれない。 本当に、この人はことばそのものが好きなんだなあ、と分かる。 そして、...
ロシア語講座の黒田先生の本、というところで買って、半年以上積読状態...。 この度、急遽長距離を移動しなければならない用事ができ、旅のお供に持参した。 ふわっと読んでしまい、テーマをつかみ損ねたかもしれない。 本当に、この人はことばそのものが好きなんだなあ、と分かる。 そして、大学を、なのか、「科学的」言語学をなのかわからないが、早々にお付き合いをやめてフリーの言語教師になられた理由も分かる気がする。 言語は道具ではない、他言語を学ぶには、その言語にしっかり向き合って、長い時間をかけて学ぶしかない、という、至極当然の心構えが説かれた本だと理解した。 それを、言語学のさまざまな考え方の紹介を通して伝えているのだ、とも。 個別的な話では、形容詞が、ロシア語のように名詞に近いふるまいをする言語と、朝鮮半島語のように動詞のような言語と二パターンあるということ、同音異義語が、同字同音異義語、異字同音異義語、同字異音異義語にわかれるという話辺りが面白かった。
Posted by
- 1
- 2