僕はしゃべるためにここ 被災地 へ来た の商品レビュー
TVには映らなかった、映せなかった そんな現場のこと、取材記者の本音が 吐露されていた。 目的をかなり強く認識できていないと、 大災害の現場など冷静には取材できないのだと 知った。 何度も何度も葛藤していた様子が ひしひしと伝わってきた。
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第1章 僕は何のためにここへ来たのか 震災発生!報道人は“食べて”はいけない 第2章 72時間超!報道人は“乗せて”はいけない 第3章 1週間!報道人は“泣いて”はいけない 第4章 東北人と関西人 第5章 被災地で出会った忘れられない人たち 第6章 2カ月…3カ月…そして半年 第...
第1章 僕は何のためにここへ来たのか 震災発生!報道人は“食べて”はいけない 第2章 72時間超!報道人は“乗せて”はいけない 第3章 1週間!報道人は“泣いて”はいけない 第4章 東北人と関西人 第5章 被災地で出会った忘れられない人たち 第6章 2カ月…3カ月…そして半年 第7章 あの日から5年― 著者:笠井信輔(1963-、世田谷区、アナウンサー)
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笠井さんの取材に対する思いや、被災地に対する思いが綴られた渾身の1冊です。被災者にはもちろん葛藤がたくさんあったことが書かれたうえで、報道者としての葛藤がたくさんあったことが綴られていて胸が苦しくなる場面もありました。PTSDに悩むことがあったり、いろんなバッシングを受けながらも...
笠井さんの取材に対する思いや、被災地に対する思いが綴られた渾身の1冊です。被災者にはもちろん葛藤がたくさんあったことが書かれたうえで、報道者としての葛藤がたくさんあったことが綴られていて胸が苦しくなる場面もありました。PTSDに悩むことがあったり、いろんなバッシングを受けながらも遠方に住むわたしたちに被災地の実態をいつも伝えていてくれたのだなあ、と思いました。震災のことはつい忘れがちだけど、復興のためにも忘れてはいけないなと思いました。いつか東北を訪れたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もう、行動の拠り所が無い。 ぶれるぶれる。 それがひじょうにリアルに感じた。 マスコミの人の、問題になっている部分も、ああ、そういうことかと思わせる記述がある。 ただ、この童顔の笠井アナウンサーだけど、ハートのある、いい男なんだなと、思った。 ひとまわり上の人生の先輩に、威張った言い方だけど。
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当時、本書にある取材の様子を一部見ており、強烈な記憶があった。氏が本書を出していたのは知らなかったが、文庫化で増補されていたため即入手。生生しい記述から、当時の報道の様子がわかる。 一方、こんなものではないだろうという思いももった。諸事情があるのは無論わかるが、分厚くてもよい...
当時、本書にある取材の様子を一部見ており、強烈な記憶があった。氏が本書を出していたのは知らなかったが、文庫化で増補されていたため即入手。生生しい記述から、当時の報道の様子がわかる。 一方、こんなものではないだろうという思いももった。諸事情があるのは無論わかるが、分厚くてもよいから取材例や個人的感情、考えをもっと吐露していただきたい。 取材か救出のフォローか、という視点での記述には考えさせられた。問答無用で救出ではないか?と思ってしまう。ここは理解が今1つできない。また当時、似たような映像をどの局もひたすら流し続けたことへの懐疑や、局間を超えた統一報道システムの構築など、氏が構想されているであろうことも記述いただきたい。あるはずである。
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