非Aの世界 新版 の商品レビュー
翻訳がダメで話が頭に入ってこない。設定や展開は面白そうなのに、わかりにくい言葉のせいで理解が深まらず。誰か翻訳し直してくれ!
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後半は面白かった。物語は宙ぶらりんでおわるし、非アリストテレス (非A)というのも正直わけがわからない。場面も飛びとびで、ストーリーもなんだか、まとまりがないが、こういうめちゃくちゃなところがなんか面白いのかも。1943年発表
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かなり古い版を読んだ。訳の文体が古いせいか、私の予備脳ではちょっと理解しきれなかった部分がある。もっと古い文体にも慣れなければ・・・。
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一読目で登場人物の背景が分かった上で、二読目でほぼ理解。。ただ銀河連盟まわりの謎は残る。内容の古さと迷訳で減点。本来は火浦功みたいなウィット感があるのだろうが、それがあまり感じられない。以下、自分なりの解釈。非Aでは、万物に同一のものはないが人間はその語彙の制約により誤って同一視...
一読目で登場人物の背景が分かった上で、二読目でほぼ理解。。ただ銀河連盟まわりの謎は残る。内容の古さと迷訳で減点。本来は火浦功みたいなウィット感があるのだろうが、それがあまり感じられない。以下、自分なりの解釈。非Aでは、万物に同一のものはないが人間はその語彙の制約により誤って同一視することを前提に、それをなるべく回避するため現状を詳細に「身体で」認識させることを推奨する。作者が投入したフィクションの科学法則は、同一ではないモノの誤差が小数点以下19位まで同じであれば、大きな力を持つ方が小さな力の方に流れ込む、というもの。時間を越えての流れ込みも可能なら、ラストは将来の自分と会った主人公という構図で、円環が閉じるという発言も納得。""
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SF。サスペンス。ミステリ。 初めて読む作家さん。 一言で言うと、”奇妙な小説”だった。 独特の世界観のせいで、似ている作品が思い浮かばない。 近未来SFであり、ロボットものであり、超能力、生命科学、銀河規模の陰謀、更には、ミステリ的な謎解き、サスペンス調の逃亡劇もあり。 結局、...
SF。サスペンス。ミステリ。 初めて読む作家さん。 一言で言うと、”奇妙な小説”だった。 独特の世界観のせいで、似ている作品が思い浮かばない。 近未来SFであり、ロボットものであり、超能力、生命科学、銀河規模の陰謀、更には、ミステリ的な謎解き、サスペンス調の逃亡劇もあり。 結局、何が何だか分からず終わってしまったが、なかなか面白い。不思議な作品。
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えー、「歴史的傑作」と名高い本書ですが、なんだかよくわかりません笑 まず表題にもある非A(=非アリストテレス)というのがよくわからない。よくわからないし、物語のキーワードのはずが、それで解くはずの錠がない。物語は常に迷子の状態で、謎はただ積み重なっていく。展開のツギハギ感と唐突に...
えー、「歴史的傑作」と名高い本書ですが、なんだかよくわかりません笑 まず表題にもある非A(=非アリストテレス)というのがよくわからない。よくわからないし、物語のキーワードのはずが、それで解くはずの錠がない。物語は常に迷子の状態で、謎はただ積み重なっていく。展開のツギハギ感と唐突に表れる意味不明な新語(歪曲機とか)に混乱しっぱなしの300頁でした。 ここで牧氏がわかりやすく解説して頂いてますので抜粋します(もちろん物語自身の解説ではありません)。 「『非A』では既知のものとして語られる世界が、読者にとっては未知の存在なのだ。…未来なり異星なりを舞台にすえながら、その設定を一から順番に説明するのではなく、そこに生きる者の視点から『既知の世界』として描いていく。…彼の場合、意識的に採用された技法というよりも、ストーリーの駆動に忙しくてディティールまで書き込んでいる余裕がなく、その結果として異様な世界が出てきてしまったというふしがある。…ヴァン・ヴォークトは物語のテンポ、スピード感をことさら重視する。そのために惜し気もなくアイデアを投入し、次に場面を転換するが、それに付随する説明は最小限に省略されてしまうのだ。つじつまの合わないところも出てくるのだが、それよりも物語の推進力のほうがはるかに強い」 これは読み手の問題なのかもしれませんが、物語につじつまが合わないところが出てきたり、唐突な展開に遭遇すると、一旦立ち止まって読み返したりしてしまうクセがあります。ヴォークト作品を読むときは、それを堪えて、ただ物語の赴くままに読み進めたほうが良いのかもしれません。
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中学生くらいの時からいつか読もうと思っていた作品。 え、なにこれ?どういうわけだ??とか思いつつ、でもなんだかやめられなくて読んじゃった、というのが正直な感想です。あんまり理解できたとも思えないが、もう一回読み通せるだけの体力が私にあるかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ディックが影響を受けたというので購入。 SF界の巨匠なのか。 今まで知らなかった私にSF好きを名乗る資格はないかも。 うむ。 なるほど。 世界観はとても好きなんだけど、 いろいろ論理的じゃなくて主人公にはかなりイライラさせられた。 途中までは、 こんな奴が畏れられる意味がわからない、 やっていることが意味不明、 敵の行動が主人公に対してご都合主義過ぎ、 と、かなり作品への懐疑心を募らせていた。 かーなーり後半になってようやく謎解きが回りだし、 主人公がすごい人なはずなのに全然すごいことをしない理由がわかっていく (にしても意味不明な行動が多いしもたもたし過ぎなんだけどね)。 私は、世界観が好きだったし、 イライラさせられながらもストーリーに惹きつけられたので到達したけれど、 合わない人は謎解きが始まる前に挫折しそう。 細部が荒い印象があったけど、 後書きを読むと、 ヴァン・ヴォークトの作品を読むなら そんなことに拘ってはいけないらしい。 そうか。 でもな。 思うに、 これを洗練させてクオリティを上げたのがディックだ。 でも私がこの作品から受けるヴァン・ヴォークト (一作品で語るのは早いのは重々承知で言うんだけど)とディックを比べると、 そこには激情と理性という根本的な違いがあるような気がする。 ヴァン・ヴォークトは考えるのではなく、 感じる作家なのかもしれない。 という仮説を確かめるために『非Aの傀儡』及び SF界の名作名高い『スラン』は読んでみよう。
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本作を目いっぱい楽しむには、事前に知識を必要とするかも知れない。タイトルの「非A」とは非アリストテレスの事。アリストテレスが提唱した真の定義づけによる本質を否定する、一般意味論の事が踏まえられている。次作の「非Aの傀儡」にも書かれているように、物事は常々変化の中にあり、固着的な視...
本作を目いっぱい楽しむには、事前に知識を必要とするかも知れない。タイトルの「非A」とは非アリストテレスの事。アリストテレスが提唱した真の定義づけによる本質を否定する、一般意味論の事が踏まえられている。次作の「非Aの傀儡」にも書かれているように、物事は常々変化の中にあり、固着的な視点ではなく、感覚を限りなく広げられる人間、情報を鵜呑みにしたりせずに自分で動き出す人間――非A人が物語の主軸。なので状況描写よりは主人公のゴッセンの感覚や認識に文が割かれ、物語の世界観は完全には語られない。後はアクセルを踏むが如く、矢継ぎ早に変わる場面、各キャラクターの多面性、そして1940年代から見た近未来のアイデアを堪能するだけ。私にとっては、一般意味論の実践という、一つの概念を作品に組み込んだ稀なSF作品として、全く新しい領域を楽しませてもらった。
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