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妻の母vs.妻の妹vs.おさな妻 の商品レビュー

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母娘丼の展開に盛り込まれた「攻略」のテイストが効果的

基本的には「妻の母」39歳と「妻の妹」18歳による母娘丼を基調とした甘い誘惑路線が心地良いのだが、控えめで貞淑な「妻の母」に密かな想いを寄せる主人公による「攻略」のテイストが淫猥度を底上げしている作品と言える。作中では「調教」という表現だが、どちらかと言えば「妻の母」として慎みの...

基本的には「妻の母」39歳と「妻の妹」18歳による母娘丼を基調とした甘い誘惑路線が心地良いのだが、控えめで貞淑な「妻の母」に密かな想いを寄せる主人公による「攻略」のテイストが淫猥度を底上げしている作品と言える。作中では「調教」という表現だが、どちらかと言えば「妻の母」として慎みのある矜持を残す相手をどうにかして振り向かせたい、トロトロに蕩けさせたいといった趣である。 そのために計算高い一面も見せる主人公がやや鼻につく印象もあるのだが、意中の女性へのリアルな内面との見方もできるし、何より主人公自身が作中でそんな自分を振り返ってもいるのでさほど気に障るということもないであろう。ただ、受け身な描写が多いこともあり、時には女性のような甘い声を上げる主人公は口数が若干多いようにも見受けられるし、そのことはヒロイン達からも指摘されている。 それはともかく、「妻の母」を『オンナ』にするため焦らしを交えてあれやこれやと策を講じる主人公と、あくまで敬語で接することを本文としながら時には乱れて思わず素の姿が出てしまう「妻の母」との攻防は読み応えのある興奮を誘うものだった。 一方、当初より義兄たる主人公に想いを傾けている「妻の妹」は好対照な存在。やたらと察しが良くて先回りする機転の良さがあるので、これによって話をぐっと推進させる役割もあるようなのだが、キュートな魅力で主人公に迫る可愛らしさがあった。 主人公の正妻ながらちっともそんな気がしないかの素振りを見せる「おさな妻」21歳は本作に必要だったかな?特に登場しなくてもよかったのでは?といった存在に感じるが、最後でちゃんと正妻としての振る舞いを見せる。いや、正妻としてそれはどうかと思うところもあるが、官能的にはきちんと役割があり、夫婦の仲を再確認するという小説的な結末にも繋がる展開だった。ただ、紙面が尽きたかのように性急だったのが惜しまれるところか。 構成としては「妻の母」が最もフィーチャーされているため、上品で奥ゆかしい熟女を何とかしたいというテイストにハマれば相当な破壊力で読み手に迫ってくる作品だとしたい。

DSK