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風待心中 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/03/04

おせいは、鳶が鷹を産んだような、出来過ぎの息子・真吉の出世が、ただ一つの生き甲斐だった。 真吉は、西本芳齋という、江戸随一と謳われる蘭法医に見込まれて、助手となり、蘭方医学の勉強を続ける傍ら、患者の診療にも当たっている。 見栄えは、歌舞伎役者も逃げて行く程の美形。 当然、仲間...

おせいは、鳶が鷹を産んだような、出来過ぎの息子・真吉の出世が、ただ一つの生き甲斐だった。 真吉は、西本芳齋という、江戸随一と謳われる蘭法医に見込まれて、助手となり、蘭方医学の勉強を続ける傍ら、患者の診療にも当たっている。 見栄えは、歌舞伎役者も逃げて行く程の美形。 当然、仲間から、嫉妬、妬みを買い、何かと難癖をつけられていた。 ある日、その内の一人が殺され、真吉が人殺しの罪で捕縛されてしまう。 途中から、真吉の出来過ぎ感が、妙に、気味が悪く、ハハーンとなった。 そして、題名から、結末は想像できた。

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2023/04/22

内容(ブックデータベースより) 早くに夫を亡くしたおせいの生き甲斐は、“鳶が鷹を生んだような"息子の真吉。 将来を嘱望される蘭学医の卵で、母親思いの孝行息子だ。 黒船来航に続いて他事騒乱、風雲急を告げる安政年間。折しも連続する幼女殺人事件が江戸中を震撼させる中、真吉は...

内容(ブックデータベースより) 早くに夫を亡くしたおせいの生き甲斐は、“鳶が鷹を生んだような"息子の真吉。 将来を嘱望される蘭学医の卵で、母親思いの孝行息子だ。 黒船来航に続いて他事騒乱、風雲急を告げる安政年間。折しも連続する幼女殺人事件が江戸中を震撼させる中、真吉は人殺しの罪で捕縛されてしまう。 息子の無実を信じるおせいと、真吉を慕う女たちは――。 江戸を舞台に松本清張賞作家が書き下ろす、男と女、親と子の葛藤が渦巻く一気読み必至の長編時代小説。 令和5年4月19日~22日

Posted byブクログ

2022/07/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

まさにホラー。 結末が凄すぎる。 出来すぎの医者である真吉、江戸時代のサイコパスじゃん。 「食堂のおばちゃん」や「婚活食堂」からはふり幅大きすぎるが、これこそ山口恵以子さんの力量ってことか。 最期をこんな形にしたことが、母親に出来る唯一の始末だったのだろうが、悲しすぎる。

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2020/03/12

この作者はサイコパスを書くのが恐ろしく上手い……! 展開も犯人も途中で何となく想像はついたけれど、結末に至るまでの人間性の描き方が巧妙で、最後に近付くにつれてドキドキが止まらなくなった。すごく面白かった!

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2017/06/21

早くに夫を亡くしたおせいの生き甲斐は、 将来を嘱望される蘭学医の卵で、母親思いの 息子、真吉。折しも連続する幼女殺人事件が 江戸中を震撼させる中、真吉は人殺しの罪で 捕縛されてしまい…。

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2017/01/12

江戸の町、おせいのひとり息子真吉は優秀なだけでなく、眉目秀麗、誰にも優しく、自慢の息子だった。 時代物。 タイトルから、誰と誰がを想像しながら読みました。 途中いきなり彼が変貌したように見えた口づけのシーン、思わず、やっぱりとうなづいてましました。 いつの世にも起こる酷い事件。...

江戸の町、おせいのひとり息子真吉は優秀なだけでなく、眉目秀麗、誰にも優しく、自慢の息子だった。 時代物。 タイトルから、誰と誰がを想像しながら読みました。 途中いきなり彼が変貌したように見えた口づけのシーン、思わず、やっぱりとうなづいてましました。 いつの世にも起こる酷い事件。 今なら、DNA鑑定ですぐに犯人は分かりそうですが、この時代それは岡っ引きの勘だのみだったのかも。 自慢の大切な息子の告白、母の気持ちを思うとやるせないです。 このような結果にしかなり得なかったのか、母の愛は深いと思わずにはいられませんでした。

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2016/06/08

久しぶりの時代小説。とても読みやすかった。 恋愛のもつれからの心中ものと思っていたが、最後にきてタイトルの意味を理解した。6月のことを水無月の他に風待月ともいうらしい。自らの手で決着をつけた母の思いが哀れで悲しい。

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2016/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話の筋は面白いと思うんだけど、おさきの最期が急すぎて、セリフが説明っぽくて白けた。 それに、この時代まだ長屋にちゃぶ台はないのでは?

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