地域研究(16-1) の商品レビュー
ハルトグラスのユダヤ人同権化活動とポーランド・パトリオティズムとの融合は、権利と義務を不可分とする国民観そのままに、第二次大戦の勃発に際しピークに達した。ハルトグラスは「我々が国民であるところのポーランドの問題」であるとし、「我々、ユダヤ人は戦争を望まない、結局のところポーランド...
ハルトグラスのユダヤ人同権化活動とポーランド・パトリオティズムとの融合は、権利と義務を不可分とする国民観そのままに、第二次大戦の勃発に際しピークに達した。ハルトグラスは「我々が国民であるところのポーランドの問題」であるとし、「我々、ユダヤ人は戦争を望まない、結局のところポーランド全体が、全世界が、戦争を望まないのと同様に。しかし覚えておかなければならない、戦争が起ころうと、起こるまいと、ポーランドは、この歴史的な大混乱から、よりいっそう強健になって抜け出ねばならない!そしてユダヤ共同体は、民族として、自身のパレスチナにおける歴史的国家的計画に焦点を合わせつつ、やはりいっそう強健になって抜け出せるのだ」と結論付ける。アウシュビッツについて第一報がパレスチナに達したのは1942年11月ごろとされている。ハルトグラスの記憶では1944年に「死の収容所やガス室、ワルシャワゲットーや他の町からの大量輸送について、最初の知らせが届いた」という 。
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