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殊能将之 未発表短篇集 の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2024/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024/1/31 私は「ハサミ男」が大好きでなぁ。 1冊薦めるなら「ハサミ男」にする。 いい子ぶらないとアカン時は違う本にするけど。 え?あのトリックとかってすぐ見破れるもんなの? 犯人の方がってこと?え?え? 私は記憶を消してもう一度あの感情が裏返る感覚を味わいたいんだけど。 記憶あっても何回も読んでるけどさ。 殊能さんのブログも見てたしツイッターも見てた。 ショックだったなぁ。寂しいなぁ。 私、もうすぐ殊能さんの享年に追いついちゃいますよ。

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2022/08/23

そこまでびっくりするような展開なわけではないけど、どの話も読ませるものがあって一気に読了。 もっともっと著者の本を読みたかったけど、もうそれも叶わないんだな…とおもうと読み終えるのが寂しくもあった。

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2021/04/02

短編自体の出来はまあまあ。ミステリっぽくはない。ハサミ男の秘密の日記はほぼ私小説で面白かった。大森望の解説と合わせて、殊能将之というコンテンツ自体に興味がある人にはおすすめ。返す返すも夭折されたことがひたすら悔やまれる。

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2017/03/02

開いた途端、蛍光どピンクが目に染みる…「ハサミ男の秘密の日記」を読んで、ハサミ男を読み返したくなりました。あと、石動シリーズも。もう新作が読めないのは寂しいけど、こうした形で未発表作品を読ませてもらえるのはありがたい。

Posted byブクログ

2016/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「犬がこわい」★★★ 「鬼ごっこ」★★★ 「精霊もどし」★★★ 「ハサミ男の秘密の日記」★★★

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2016/08/21

2013年に亡くなった殊能さんのデビュー前の短編3編+『ハサミ男』の出版秘話のような話。 どれもミステリーぽくなく、私の思う殊能さんの作品とはイメージが違う。どっちかと言うと世にも奇妙な〜的な話。でも、ちょっとした仕掛けと言うか企みのようなものがあって面白い。 殊能さんが亡くなっ...

2013年に亡くなった殊能さんのデビュー前の短編3編+『ハサミ男』の出版秘話のような話。 どれもミステリーぽくなく、私の思う殊能さんの作品とはイメージが違う。どっちかと言うと世にも奇妙な〜的な話。でも、ちょっとした仕掛けと言うか企みのようなものがあって面白い。 殊能さんが亡くなったことは知ってたけれど、覆面作家だったことや“中の人”については、この本の解説で初めて知った。テイストは少し違うけれど、どれも殊能さんらしくて好き。 なかなか新作が出ないなと思ってる内に亡くなってしまったことが、今更ながら悔やまれる。久しぶりに『ハサミ男』や石動シリーズを読み返してみたくなった。

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2016/08/18

早逝されてしまったことがあまりにも悲しい。もっともっと先生の文章を読んでいたかった。 「犬がこわい」が、すさまじく良い。内容自体はこざっぱりとまとまっているけれども、「嫌いだけれども、存在を許せないほどではないから、うまく共存していきたいと思っているもの」という感覚は、とてもよく...

早逝されてしまったことがあまりにも悲しい。もっともっと先生の文章を読んでいたかった。 「犬がこわい」が、すさまじく良い。内容自体はこざっぱりとまとまっているけれども、「嫌いだけれども、存在を許せないほどではないから、うまく共存していきたいと思っているもの」という感覚は、とてもよくわかる。 「精霊もどし」のシチュエーションとしては切ないものを、ただあるがままの残酷として描いていた雰囲気も好ましかった。  本当にただ残念で、一方で新作を読めたことに感謝する。

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2016/07/20

"「おまえはどうする気だ」 「おれも海外に行けるものなら行きたい。日本にいたら必ずつかまるからな」 「どこへ行こうと思ってるんだ」 黒川がなおも訊いた。北沢は少し考え込んで、 「オランダかな」 「オランダが大国だったのは、おまえが長崎にいたころの話だ」"[p....

"「おまえはどうする気だ」 「おれも海外に行けるものなら行きたい。日本にいたら必ずつかまるからな」 「どこへ行こうと思ってるんだ」 黒川がなおも訊いた。北沢は少し考え込んで、 「オランダかな」 「オランダが大国だったのは、おまえが長崎にいたころの話だ」"[p.87_鬼ごっこ] 「犬がこわい」 「鬼ごっこ」 「精霊もどし」 「ハサミ男の秘密の日記」

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2016/07/10

『ハサミ男の秘密の日記』のみ雑誌で読んでいたが、どれも"らしい"仕掛けがあってニッコリ。ミステリを期待して読んだけど世にも奇妙な物語に近い読後感か。本書の中で多分一番興味深く読んだのが大森望氏の解説。殊能センセーの裏話みたいなのをもっと読みたい

Posted byブクログ

2016/06/23

「ハサミ男」前記にて環は閉じる。陳腐だが、人が記憶に残ることで生き続けるのであれば、本書は早逝の天才をひさかたぶりに思い出す、まさに「精霊もどし」なのではないだろうか。

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