人狼への転生、魔王の副官(02) の商品レビュー
魔王フリーデンリヒターのもと人族の都市への進行を進める魔族。副官ヴァイトも隣の都市シャルディールとの折衝等忙しく動いていく。 そんななか、勇者が現れて…。 書き下ろし『初めての防衛戦』魔法の修行中の若きヴァイトが牙蜥蜴の襲来から人狼の里を守る。 限定SS『竜人の英雄と不死の賢者』...
魔王フリーデンリヒターのもと人族の都市への進行を進める魔族。副官ヴァイトも隣の都市シャルディールとの折衝等忙しく動いていく。 そんななか、勇者が現れて…。 書き下ろし『初めての防衛戦』魔法の修行中の若きヴァイトが牙蜥蜴の襲来から人狼の里を守る。 限定SS『竜人の英雄と不死の賢者』戴冠式後のヴァイトと師匠の会話。
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二巻はタイトルのように、二人の勇者にまつわる物語が展開され、シリーズ切っての死闘が繰り広げられる様が収録されている。 歯を噛みしめて見入ってしまうような、そんな凄まじいドラマである。特に勇者との闘いは、簡素ながら数あるネット発のファンタジー小説の中でも頭抜けた死闘ぶりであり、...
二巻はタイトルのように、二人の勇者にまつわる物語が展開され、シリーズ切っての死闘が繰り広げられる様が収録されている。 歯を噛みしめて見入ってしまうような、そんな凄まじいドラマである。特に勇者との闘いは、簡素ながら数あるネット発のファンタジー小説の中でも頭抜けた死闘ぶりであり、魔王側から見た勇者の脅威をまざまざと描いてくれている。 書き下ろしの前日譚も素晴らしく、ヴァイトの魔王フリーデンリヒターとの出会いに到るエピソードが描かれていて、出会いと別れを倒置法のような形で収録した構成は、一冊の小説としての体裁をよく整えている。お見事としか言えない。 加筆によって深められた世界もまた素晴らしく、文句なしに素晴らしい書籍化である。ネット版のファン以外にも是非読んでもらいたいシリーズだ。今回も星五つで評価したい。 しかし、本当に素晴らしいドラマだった。ネットで一度読んでいるにもかかわらず、終盤の展開には息を呑むような思いで読みふけっていたのだから、その質の高さは推して知るべし、と言ったところだろう。
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