アンチヘイト・ダイアローグ の商品レビュー
在特会をはじめとする「行動する保守」によるヘイトスピーチをめぐる対談集だが、2段組み300ページは長すぎる。何を目的に編まれた本なのか、何を読ませたいのかがイマイチよくわからず途中からただひたすら苦痛だった。文学の人々がこの問題をどう捉えているのか、その感覚は理解できたものの、と...
在特会をはじめとする「行動する保守」によるヘイトスピーチをめぐる対談集だが、2段組み300ページは長すぎる。何を目的に編まれた本なのか、何を読ませたいのかがイマイチよくわからず途中からただひたすら苦痛だった。文学の人々がこの問題をどう捉えているのか、その感覚は理解できたものの、とくに「慰安婦」問題に関する発言などを読むと、やはりフェミニズムの立場から被害者に寄り添い支援してきた人々の認識とは乖離が大きく、事情もよく知らんのに余計な首を突っ込んでくるな感がすごい。
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ヘイトスピーチ・ヘイトデモは、市民社会の常識から想像できないほどに非常識である、そのことをいろんな人と話をしてみよう、という本。ヘイトが安倍政権と親和性を持っている以上に、直接的な関わりがあることがわかってきた、として、カウンター側の人たちと話しているので、反知性主義の人たちはカ...
ヘイトスピーチ・ヘイトデモは、市民社会の常識から想像できないほどに非常識である、そのことをいろんな人と話をしてみよう、という本。ヘイトが安倍政権と親和性を持っている以上に、直接的な関わりがあることがわかってきた、として、カウンター側の人たちと話しているので、反知性主義の人たちはカンカンになるであろう。 僕はカンカンにならない側の考えであると思うけど、でも対談は同じ方をみてそうだそうだ、とやっているばかりで少々もったいない。だから対談として読むよりも、それぞれの人の話を聞き出した、という感じで読もう。 著者は、一般的な社会科学の言葉で今を語られてもぴんとこない、ネトウヨに支持されたネトウヨ内閣による無軌道な改革というほうがぴんと来る、などと述べていて、さすがにそりゃないんじゃないか、と思う。そう思っても、やはりきちんとした言葉で伝えたいし伝えて欲しい。 とはいえ、アンチ・ヘイトスピーチの行動と歴史は、そういう不満点を除いても素晴らしいし重苦しい。知らないことがたくさんあった。真実と事実の間で喧嘩するのが人の性なのか…
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ツイッターなどのSNSを始め、流行には乗り遅れるタイプだ。「新大久保って外国みたいで楽しいよ!」韓流ファンの友人に誘われたもののご縁がなく。そのうち、そこではひどい差別発言があるらしい、とネットニュースなどで目にするようになったが、ほんの一部の心ない人たちの犯罪ぎりぎりの嫌がらせ...
ツイッターなどのSNSを始め、流行には乗り遅れるタイプだ。「新大久保って外国みたいで楽しいよ!」韓流ファンの友人に誘われたもののご縁がなく。そのうち、そこではひどい差別発言があるらしい、とネットニュースなどで目にするようになったが、ほんの一部の心ない人たちの犯罪ぎりぎりの嫌がらせなのか?くらいの認識だった。 本当に甘かった。本書を読むと、「ヘイトスピーチ」をする人々が実在し、それに対抗せざるをえなかった人々の存在が見えてくる。時代背景とその政治的な意味を時系列でひとつひとつ振り返ってみれば、少しずつ行動が過激になり影響しあっていたことがよくわかる。(特に2012年の急展開!) ニュースはテレビだけで事足りる時代ではない。 差別は反対だけど、言論の自由、民主主義は守りたい、と思う人々は必読。 会話形式なので読みやすいし、きっと驚くことばかりだと思う。
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【収録作品】「そうだ、話をしてみよう」 中沢けい/「アジアとつながる意志」 中島京子/「シニシズムを放棄する」 平野啓一郎/「声を出す、自分がある」 星野智幸/「民主主義の彩り方」 中野晃一/「ヘイトの源流を辿って」 明戸隆浩/「日韓で補い合う経済」 向山英彦/「誰のための裁判か...
【収録作品】「そうだ、話をしてみよう」 中沢けい/「アジアとつながる意志」 中島京子/「シニシズムを放棄する」 平野啓一郎/「声を出す、自分がある」 星野智幸/「民主主義の彩り方」 中野晃一/「ヘイトの源流を辿って」 明戸隆浩/「日韓で補い合う経済」 向山英彦/「誰のための裁判か」 上瀧浩子/「親鸞から考える」 泥憲和/「ここから始まり」 中沢けい
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