バスを待って の商品レビュー
石田千さんの短編小説はどこかせつなくて、でも最後はほっこり、暖かい気持ちになるので元気をもらえます。
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バスに揺られながら読むのにぴったりな、 バスにまつわる短編集。 20篇それぞれの人生模様が愛おしく思える。 「みどりちゃんの友だち」という作品が、 中でもとても印象深く素敵な物語だった 友だちの正体が明らかになったとき、なるほどそう来たかと意表を突かれ、みどりちゃんと友だちのお...
バスに揺られながら読むのにぴったりな、 バスにまつわる短編集。 20篇それぞれの人生模様が愛おしく思える。 「みどりちゃんの友だち」という作品が、 中でもとても印象深く素敵な物語だった 友だちの正体が明らかになったとき、なるほどそう来たかと意表を突かれ、みどりちゃんと友だちのお互いを思い合う気持ちに涙が出そうになった。
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池袋・梟書茶房で出会った本。 (全ての本にカバーが掛けられて売られており、あらすじで本を選ぶ体験) 長らくバス通学だったので、知っているバス路線が出てきて懐かしく思った。 大きい事件が起きるような話ではなく、ゆったり読める本。
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バスという程よい速度の中で過去を振り返りつつ、次の一歩への勇気を絞り出す そんな印象の話が多かった 驚くような仕掛けや見事な落ちがあるわけではないが、静かに内面が描かれる良作と思う
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バスの話。バスは道路を走る。停留所は比較的短い距離で点在している。シートの数は窓際分で、つり革で立つ人もいる。ゆっくり走る分、街中との距離感も近い。運転手は一人で、降車の際はコミュニケーションをとる。 移動手段としてのバスの特徴はたくさんあって、そんなユニークさを短編集としてまと...
バスの話。バスは道路を走る。停留所は比較的短い距離で点在している。シートの数は窓際分で、つり革で立つ人もいる。ゆっくり走る分、街中との距離感も近い。運転手は一人で、降車の際はコミュニケーションをとる。 移動手段としてのバスの特徴はたくさんあって、そんなユニークさを短編集としてまとめたのが本書だ。関わるのは人間だけではなくて、アゲハ蝶が主人公の話もある。中でも『スパイスの国行き』は牧歌的だけれど、様々な人が入り混じって、カレーの匂いが文字通りスパイスを加える、ノスタルジックな話で、最後の最後にきっと乗客の一人になって、思わず笑顔になってしまう。
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人とバスにまつわる20の作品の短編集。 一生懸命生きていると、悲しいことや辛いことも沢山もあるけど、それが楽しいことや嬉しいことをもっと色づけてくれるんだなと改めて。
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短編集か‥と思ったけど、テーマにあってて納得。 バスの中という同じ空間を、ほんの少しだけ共にする人達にもみんな、それまで積み重ねてきた人生とこれから生きる未来がある。 名前も知らなくて、もう2度と会わなくてもバスに乗り合わせた人として私達は誰かの人生に存在する。それが幸福なのか、...
短編集か‥と思ったけど、テーマにあってて納得。 バスの中という同じ空間を、ほんの少しだけ共にする人達にもみんな、それまで積み重ねてきた人生とこれから生きる未来がある。 名前も知らなくて、もう2度と会わなくてもバスに乗り合わせた人として私達は誰かの人生に存在する。それが幸福なのか、恐ろしいのか。難しいなぁと思う。
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