夜中の薔薇 新装版 の商品レビュー
図書館で。 料理について書かれた文章を読むとこの方はあまり甘い味が好きじゃなかったのかなぁなんて思います。醤油だけ、とかしょうががきいたピリっとした味がお好きだったのかなぁ。文章は上手だなぁ… 手袋の話が読みたくて借りてきました。今なら女性が独身で独立している事がさほど珍しい事...
図書館で。 料理について書かれた文章を読むとこの方はあまり甘い味が好きじゃなかったのかなぁなんて思います。醤油だけ、とかしょうががきいたピリっとした味がお好きだったのかなぁ。文章は上手だなぁ… 手袋の話が読みたくて借りてきました。今なら女性が独身で独立している事がさほど珍しい事態では無くなってきましたが…向田さんの時代は風当たりが辛かったんだろうなぁ。手袋をしない彼女に「男だったら良いけれども」と言った上司の台詞にちょっとカチンと来たり(笑)悪気は無いんだろうけど男なら好き勝手やっても許されるけれども女性はダメだよ、というのがなんとも…。女は愛嬌、なんてのが今も生きてるんだろうなぁ… そこまで片意地を張って手袋を探さない、というわけでもないけれども合えばする、合わなければしない、それで良いじゃないか、という社会に段々なってきたのは良いなぁ。本来、社会の存続とかを考えたらそれではいけないのだろうけれども別に女性だけが結婚を義務付けられなくてもいいじゃないか。そう言う意味では卵子凍結技術とか進んでいるんだから色々の選択肢ができる社会が実現したらいい。そんなことを思いながら読みました。 そして後書きの彼は向田ファンなんですねぇ…(本まで出した、とか書いてあったけどファンな事も知らなかった)でも本の後書きに対自分と向田邦子を綴った文章はどうなんだろう?とか思いました。まあいいけど。
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気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22歳の冬以来、“いまだに何かを探している”……(「手袋をさがす」)。凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる 名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまな...
気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22歳の冬以来、“いまだに何かを探している”……(「手袋をさがす」)。凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる 名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまない著者最後のエッセイ集。文字が大きく読みやすく、カバーの絵も美しくなった新装版。解説/太田 光
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