それでも、海へ 陸前高田に生きる の商品レビュー
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2020.04.22 震災であらゆるものを奪われ、流され それでもあきらめず、平穏だった頃のようには いかなくとも、日常として海へ出る。 希望が見えてくる
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読書メーターより転載(2020/1/29読了): 【2歳8ヶ月】私が読みたくて借りてきたんだけど、写真メインだし、もしかして読むかな?と子ども用の本棚に置いたら、ビンゴ。乗り物好きなので、漁船が出てくるのもポイント高くなる要因だったよう。ただ、震災直後の瓦礫だらけの港の写真は怖いのか、そのページは飛ばしがち。被災地・陸前高田近くの根岬。孫の「しゅっぺ」、彼に背を押されてまた漁に出るようになった「じいちゃん」、震災後の梯子虎舞。映像の価値を否定するわけではないけど、こうして写真絵本として残った方が、後の世代に伝えるには良いのかもしれない、と少し思った。
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https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%99%B8%E5%85%A8%E9%AB%98%E7%94%B0 あれからもうすぐ7年か。そんなに経ったんだ。 読みながらちょっと泣いちゃった。
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写真絵本。ルポルタージュ。 陸前高田市の64歳のベテラン漁師”じいちゃん”は、だれよりも早く漁に出る。漁が終わって帰るのを港で待っているのは孫の”しゅっぺ”。 東日本大震災があったとき、じいちゃんは船を守るため沖に出た。津波を逃れ1日かけて帰ってきた港には何もかもが破壊尽くされた光景が広がっていた。じいちゃんはしばらく漁に出ることができず缶詰やレトルト食品ばかりを食べていたが、あるひしゅっぺのいった「じいちゃんの捕ってきた魚が食べたい」との言葉でようやく漁に出ることができるようになった。量で捕れた魚を近所に配るようになると、だんだん町に元気が戻ってきた。 震災から2年半ほど過ぎた夏の日、気仙川で灯籠流しが行われ、さらに1年あまりすぎた10月、今度は梯子虎舞というお祭りが開かれた。日常はまだ戻っていない人びとが力を合わせて祭りを成功させた。 そしてじいちゃんは今日も漁をしてしゅっぺの待っている港へ帰っていく。
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陸前高田の港町、根岬の漁師のじいちゃんと孫のしゅっぺ。3.11で一度は海を捨てようと思ったじいちゃんを、再び海に向かわせたのは、保存食ばかりの食事に厭きたしゅっぺの一言「じいちゃんの取った白いお魚が食べたい」でした。 じいちゃんをとおして、陸前高田の海に生きる人々の復興への歩みを...
陸前高田の港町、根岬の漁師のじいちゃんと孫のしゅっぺ。3.11で一度は海を捨てようと思ったじいちゃんを、再び海に向かわせたのは、保存食ばかりの食事に厭きたしゅっぺの一言「じいちゃんの取った白いお魚が食べたい」でした。 じいちゃんをとおして、陸前高田の海に生きる人々の復興への歩みを写真で語る絵本。しゅっぺの陰りのない笑顔が魅力的です。
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サンデーモーニングのコメンテーターとして出演しているフォトジャーナリストの安田さんが、2016年2月に出版した初めての写真絵本。どんな作品を撮られているのか、観てみたいという思いで手にしました。 安田さんが出会った漁師の菅野修一さん、そして孫のしゅっぺこと修生くんと高田に暮らす...
サンデーモーニングのコメンテーターとして出演しているフォトジャーナリストの安田さんが、2016年2月に出版した初めての写真絵本。どんな作品を撮られているのか、観てみたいという思いで手にしました。 安田さんが出会った漁師の菅野修一さん、そして孫のしゅっぺこと修生くんと高田に暮らす人たちの姿がそこにありました。 楽しく誇らしげな顔、心からの寂しさがにじみ出た横顔、再び海に向かう時の凛とした姿、そしていつまでも忘れないという思いを込めた表情などが、自分の中に飛び込んできました。この本を通じて、3・11によって多くの人の命が奪われ街や生活を壊した海に、それでも向き合おうとする人たちの気持ちに少しでも寄り添うことができたかなと思いました。 震災後に岩手沿岸部に入り、陸前高田市も2度訪れた町です。来年2月に、再び訪問しようと思っています。これからも被災地を忘れず、暮らしていきたいと思います。 みなさんにおすすめします。
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あれだけ人の命を奪い、あれだけ街を破壊した海に、なぜ人はそれでも、向き合おうとするのか。自然と人間が同じ空間を分かち合うとは何か。この街で出会った漁師の菅野修一さんと、じいちゃんの背中を見つめて育ってきた孫のしゅっぺから学んできたこと。それを大人、子どもで分かち合える形にしたいと...
あれだけ人の命を奪い、あれだけ街を破壊した海に、なぜ人はそれでも、向き合おうとするのか。自然と人間が同じ空間を分かち合うとは何か。この街で出会った漁師の菅野修一さんと、じいちゃんの背中を見つめて育ってきた孫のしゅっぺから学んできたこと。それを大人、子どもで分かち合える形にしたいと、写真絵本を作りました。ぜひ多くの方に、手にとって頂ければ幸いです。
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