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明治失業忍法帖 じゃじゃ馬主君とリストラ忍者(巻ノ八) の商品レビュー

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2018/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々読了。明治初期の維新のゴタゴタが人情味溢れて書かれていて、読みごたえある漫画。モモちゃんの経歴からの悩みがなんともいえなくて、目が離せないです。

Posted byブクログ

2016/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 両思いになったものの、理が勝ってしまう菊乃と面倒な思考回路の清十郎、三歩進んで二歩下がるどころかマイナス?!という足踏み状態が何とももどかしくまた愛おしいのですが、西南戦争勃発間近、不穏な空気も近づきつつあり・・・。  毎回、描き下ろし巻頭エピで清十郎の過去が小出しに描かれてきましたが、この巻では本編でそれに関わる重要人物が登場します。  清十郎の口から出た方言に驚きました。そこ出身?!そしてあなたは一体何をやらかしたのですか?  思った以上に深そうな彼の闇、明るみになった暁には菊乃はどうするのでしょうか。  二人のこれからの関係において大きな障壁になるのが「未だ明らかにならない過去」であるのだとしたら、サイドストーリーに位置するモモちゃんと槙の場合は「動かしようのない相対する過去」という点が対照的です。  モモちゃんが籠城した会津鶴ヶ城へ官軍の一員として大砲を打ち込んでいた薩摩の槙。明治のロミジュリというには余りにも当事者に過ぎる二人の間に恋は成立し得、また成就し得るのでしょうか。  今巻のエピソードを経て、モモちゃんは恋と自己保存の間で葛藤し、とうとう心を殺した目に。対する槙の気持ちが見えないのも気になるところです。  後半で描かれた内乱編では、終盤で清十郎に「助太刀しろ」と呼びかける桐生さんが男前でした。自己の信念に殉じようとする覚悟があり、矛盾や愚かさを知りながらも振り切って突き進むことのできる人。菊乃の「好きとかじゃないけどやっぱり死んでほしくない」という気持ちが説得力を持ちます。  基本コメディで深刻に堕さないバランス感覚がいい本作ですが、これから西南戦争へ向かってどう物語をまとめていくのか、次巻が待ち遠しいです。 

Posted byブクログ