まっくらやみで見えたもの の商品レビュー
光アレルギーの女性の闘病記。 闘病の内容自体は壮絶だが、ユーモアさえ感じさせる文体で軽めに読める。 内面の暗部も書かれてはいるが、悲壮感を全面に出す訳ではなく、あくまでも淡々と事実を語っているだけなので、湿っぽくはない。 どんな過酷な体験も、目の前に突き付けられれば溺れないよ...
光アレルギーの女性の闘病記。 闘病の内容自体は壮絶だが、ユーモアさえ感じさせる文体で軽めに読める。 内面の暗部も書かれてはいるが、悲壮感を全面に出す訳ではなく、あくまでも淡々と事実を語っているだけなので、湿っぽくはない。 どんな過酷な体験も、目の前に突き付けられれば溺れないよう必死で縋り付き、こなしていくしかない。 「夜と霧」でフランクルが、人間はどんな環境であってもどこまでも慣れると書いているが、一つ一つ出来ることが閉じられていく世界というのは、まさにそれだろうなと思った。
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ひかりアレルギー。映画があったな、と読み始める。私もひかりとか音とか苦手。過敏症気味。だけど、これは…。病後、なかなか体調が戻らず、慢性疲労症候群としか思えない時読んだから、かなり感情移入した。つくづく、何かと闘う話がすきなんやな、私。
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