「幸福の科学」を科学する の商品レビュー
よくドアポストに「幸福の科学」の会誌が放り込まれている。そういえば、何年か前に「仮面ライダーフォーゼ」の清水富美加が千眼美子と改名していた。オウムでいうホーリーネーム? どういう教団なのか知るべく読む。組織が教勢を急拡大したころの本で、景山民夫も存命中。
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「『幸福の科学』は自らを『人生の大学院』とも名づけている」 ー 58ページ 人間は学びに飢えている。そしてその時学びたいというものは自分が本質と考えていることであるが、色々なアンチテーゼが存在している現代においてそれを見出すのは難しい作業なのも確かだ。 そのような「外部の視線...
「『幸福の科学』は自らを『人生の大学院』とも名づけている」 ー 58ページ 人間は学びに飢えている。そしてその時学びたいというものは自分が本質と考えていることであるが、色々なアンチテーゼが存在している現代においてそれを見出すのは難しい作業なのも確かだ。 そのような「外部の視線」をくぐり抜け、あるいはくぐり抜けたからこそ、教団の教えは強固なものになるという構造がある。そこに書かれている内容も大事なのかもしれないが、あらゆる教えにはアンチテーゼがある。では何がそれを強固にするのかといえば、実のところその社会との関係性なのではないか。 内容ではなく、社会からの反発をうけることでーー筋肉を鍛えるようにーーその思想が強化されていく。反発がなければそれは発達しないし、注目されることもなく霧になっていく。反発を痛みではなくトレーニングと考えたとき(トレーニングというのは常に痛みが伴うものである)、その思想は没入力を得るのだ。
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