若冲の描いた生き物たち の商品レビュー
大型本なのが嬉しい。 若冲の作品と実物の写真を並べて比較や当時についての推察を記載してくれるのも雑学が増える感じで良かった。
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若冲の絵は有名なので随所で見かけていたが作者が誰かを知らなかった。改めてこの作品群を眺めて見覚えのある絵の多さに驚き感心した。 若冲の魅力は躍動感のある模様と日本の美徳である「非対称性」だと思う。盆栽や日本庭園なんかは特にこの傾向が強く、浮世絵も人間が一筋縄では描けないような造形...
若冲の絵は有名なので随所で見かけていたが作者が誰かを知らなかった。改めてこの作品群を眺めて見覚えのある絵の多さに驚き感心した。 若冲の魅力は躍動感のある模様と日本の美徳である「非対称性」だと思う。盆栽や日本庭園なんかは特にこの傾向が強く、浮世絵も人間が一筋縄では描けないような造形をしている。これは本物をそのまま描くような作業では描けないし、その非対称性が美しくなければいけない。ただ崩れているだけでは汚くなってしまうからそのバランスにはいつも感心させられ溜息がでてしまうくらいだ。 特に若冲の絵の構図の洗練されたバランスは他の絵描きを凌駕している。自分がもし時間あって絵を描くとしたら、目標として掲げる絵描きは若冲だろうな。
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開催を知ってからずっと楽しみにしてきた若冲展。動植綵絵も出ると聞き、何が何でも行かなければ、たとえ一点でもいい、あれを見ることができるならもう絶対行く!と鼻息を荒くしていたら、なんと全三十点一挙公開だというではありませんか。これはもう空前絶後、少なくとも私の寿命のあるうちには二度...
開催を知ってからずっと楽しみにしてきた若冲展。動植綵絵も出ると聞き、何が何でも行かなければ、たとえ一点でもいい、あれを見ることができるならもう絶対行く!と鼻息を荒くしていたら、なんと全三十点一挙公開だというではありませんか。これはもう空前絶後、少なくとも私の寿命のあるうちには二度とないことは間違いない。巡回はなし。会期はわずか一ヶ月。すさまじい混雑になることが容易に想像されるけれど、今から体調を整えて万全の態勢で、行くぞ東京都美術館。 予習の一環としてこれを。若冲の描いた生き物に着目して、主要な作品が解説されている。大判で印刷も美しく、ゆっくり見ていると時間のたつのを忘れてしまう。解説の一切ないArT RANDOM CLASSICS版の「動植綵絵」をただただ眺めるのが、私の至福の時間なのだが、これもいいなあ。
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