一日を変えるブッダの教え の商品レビュー

アルボムッレ・スマナサーラ(著者)

2024/08/28

環境に対応できる人格
心の方向性→人生の幸・不幸
智慧のある人は自分を守る
与える心は慈悲と智慧の生みの親
心清らかな人は優れている
命は不安で成り立っている
無知だから死ぬ準備をしない
生きる≒矛盾の行為
煩悩が消える→思考・妄想の問題も消える
怒りの制御→幸福
執着を捨て苦しみを乗り越える
自我意識がある限り怒りが湧いてくる
怒る人・多重に損をする
心の清らかさ＝真の美しさ
死を迎えたときー無執着の心・自由な心を作るのみ
好き嫌いに操られない人は幸福
好みに執着→精神病
実用主義者は好き嫌いに悩まない
世間を変える＜依存しない心を育てる
自己観察ー人格完成の唯一の道
涅槃＝最終的な最高の幸福の境地
感情で生きる人生ー理性の出番なし

2019/01/29

「ブッダの教え」シリーズ第2弾となる現代のさまざまな問題について、ブッダの教えから初期仏教をベースにして解決への道を導き出す考え方が紹介されている本。

冒頭一番に「この本は読みやすいとは言えないため、まずお詫びをしなくてはならない」とあります。
タイトルはわかりやすそうですが、内容は初期仏教についての月刊誌『パティパダー』に収録された「ダンマパダ（法句経）」に対する解釈をまとめたもの。

難解な内容だろうと覚悟がいりますが、一日一話で30法話、ひと月分なので、毎日少しずつ読み進めて行けば、一か月後には完読できます。

採り上げられる問題は、競争社会の生き方、悩みのもと、怒りの手放し方などについて。
「人生は、交通ルールをほとんど守らない人々であふれている高速道路」
そう言われると、なんと危険な毎日を過ごしているのだろうと実感しますが、この本が最終的に目指すのは幸福な人生。

好き嫌いではなく正しい道を選ぶことが人格の向上や幸福な人生に繋がると説いています。そしてやはり、永遠不滅のものはないという思想が根幹をなすものとなっています。