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キリスト教と戦争 の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2016/06/09

キリスト教が戦争をどう捉えているかという本。なぜ「十字軍」が始まったのか、「十字軍」はキリスト教にとってなんだったのかを知りたかったが、そういうキリスト教の戦争の歴史を解説してくれる本ではなかった。残念ながら私の期待には沿っていないが、勝手に期待してた私が悪いので仕方ない。

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2016/04/07

新書だけれどずっしりと重い。半世紀前から、聖書は読んできたつもりだった...けれど、キリスト教教徒である著者とはずいぶん読み方が違い、驚きました。日本では0.8%しかいないキリスト教徒も、世界では23億、ピュー・リサーチ・センターの予想では、2050年には29億、イスラム教徒が2...

新書だけれどずっしりと重い。半世紀前から、聖書は読んできたつもりだった...けれど、キリスト教教徒である著者とはずいぶん読み方が違い、驚きました。日本では0.8%しかいないキリスト教徒も、世界では23億、ピュー・リサーチ・センターの予想では、2050年には29億、イスラム教徒が28億と接近し、2070年には逆転すると。「イスラム教とキリスト教の両陣営が、直接戦争状態にあった時期はむしろ稀である。」著者は書いていますが、心配ですね。参考図書案内も充実しているし、大きな宿題を貰った感じです。

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2016/03/16

2016年3月15日読了 キリスト教という切り口で戦争を語っているけれど、キリスト教とクリスチャンという1つの人の類型を通して普遍的な人の欲望やエゴや思考と戦争の関係を紐解いている、とても興味深い一冊。 「平和」という概念は自立したものではなく、「平和ではない≒戦時」状況があっ...

2016年3月15日読了 キリスト教という切り口で戦争を語っているけれど、キリスト教とクリスチャンという1つの人の類型を通して普遍的な人の欲望やエゴや思考と戦争の関係を紐解いている、とても興味深い一冊。 「平和」という概念は自立したものではなく、「平和ではない≒戦時」状況があって初めて成り立つ。ということは「真摯に平和を願うこと」は「戦争の原因を取り除くこと」と極めて近いことでもある。 宗教というのは、人が本来みずから取り組まなくてはいけないこと(なぜ人を殺してはいけないのか?とか)のジャッジを「神」に預ける、ある意味の心の逃げ場なのではないかと思える。 なぜなら預けた時、考えることから解放され、それを「救い」や「赦し」と感じるのではないか、と。 1章と終章だけでも十分に読む価値のある一冊。

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2016/03/03

アーミッシュの元は再洗礼派 原爆を投下する部隊に対して祈った従軍チャプレンもいた。 カトリック教会は、建前としては、良心的兵役拒否は代替奉仕がある場合のみ可能という立場。 システィナ礼拝堂にミケランジェロに絵を描かせたユリウス2世は、自ら剣を帯びて戦地へ向かう「軍人教皇」だった。...

アーミッシュの元は再洗礼派 原爆を投下する部隊に対して祈った従軍チャプレンもいた。 カトリック教会は、建前としては、良心的兵役拒否は代替奉仕がある場合のみ可能という立場。 システィナ礼拝堂にミケランジェロに絵を描かせたユリウス2世は、自ら剣を帯びて戦地へ向かう「軍人教皇」だった。 プロテスタントも、ツィングリは自ら剣をとって戦い、チューリッヒの教会にある彼の銅像は、聖書と剣を手に持っている。 アメリカでは「兵士のための聖書」なるものまで販売されている。 初期キリスト教徒が軍に入らなかったのは、人殺しを避けるというより、軍隊内の偶像崇拝に関わるのを避けるためだった。 ブッシュ大統領は一番好きな政治家はだれかと聞かれ「イエス」と答えた。 空母の航空機格納庫で戦闘機を背景に、精密誘導爆弾を保管する箱に水を入れて洗礼を施す写真がアップされている。

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