1,800円以上の注文で送料無料

PTA、やらなきゃダメですか? の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/06/01

いわゆるPTA役員を経験したことがある。理由は好奇心だ。経験できるチャンスは限られる。その時は暇だった。やるしかない。そんでまあ、そこそこ面白かったなあ、と。それが息子が小学生時代の話。で、その息子は大学生だが、今もまた保護者の会の役員をやっている。PTAみたいなもんだ。こっちも...

いわゆるPTA役員を経験したことがある。理由は好奇心だ。経験できるチャンスは限られる。その時は暇だった。やるしかない。そんでまあ、そこそこ面白かったなあ、と。それが息子が小学生時代の話。で、その息子は大学生だが、今もまた保護者の会の役員をやっている。PTAみたいなもんだ。こっちもやはり好奇心。教育熱心、じゃなくてごめんなさい。自分の話、なんだ。 けれど、そういうケースはあまりないらしい。PTAってのはいやいややるもので、法的には強制参加ではないボランティアのはずが、実質的に強制参加になっている、と。 PTAのAはAssociationのAだが、これをOrganizationに変えて、PTOにしよう、という話。 著者は新聞記者であり、PTA経験もないのに「話が聞ける人」などという理由で会長に選ばれてしまう。そこでPTAを変えていくのだ。だが…。 ドラッカーがやたらに登場する。「もしドラ」のPTA版をやろう、というのだ。PTAの顧客は誰か、って。子どもと答える人が多く、次が保護者。保護者ではなく自分、という立場の人はイレギュラーかもしれない。けれど、果たしてPTAもイノベーションという視点で見るべきなのだろうか。 ドラッカー曰く、イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。だが僕は昨日を守る組織でもいいと思う。 PTAに「求められている」変革は、参画のため、というよりは簡素化、省力化、である。無駄などというものは世の中に存在しない、というのんびりした思考の僕にとっては理解できない、とはいわないが承諾したくもない。そもそも、僕が知るかぎり、いうほどPTAはダメダメな組織ではなかった。 なぜか。たぶん、本人がやりたいと思ったか、やらされたかの違いだろう。ここで振り出しに戻る。 僕も著者も、形は違えどPTAを楽しくやれたのだ。ただ決定的な違いは、著者はそのために周囲を動かしていった。僕は楽しそうな場所に違いないと単にそこにいた。これは似たようでいて全然違うことである。また自己嫌悪だよ、チッ。

Posted byブクログ

2016/03/11

著者の主張は、「PTAはやらなくてもいい」でも「PTAはやらなきゃダメ」でもなく、「参加したくなるPTAにしよう」だといえると思います。 著者自身のPTA(本の中ではPTOと書かれていますが、ここではあえてPTAと書きます)への関わり方を通して得られた、「参加してもらえるPT...

著者の主張は、「PTAはやらなくてもいい」でも「PTAはやらなきゃダメ」でもなく、「参加したくなるPTAにしよう」だといえると思います。 著者自身のPTA(本の中ではPTOと書かれていますが、ここではあえてPTAと書きます)への関わり方を通して得られた、「参加してもらえるPTA」に向けての考え方や工夫が書かれた本です。 やはり肝になるのは、「何のため」「誰のため」の活動か、というところですね。 そこさえ間違わなければ、PTA活動は成り立つことを、改めて感じました。

Posted byブクログ

2016/03/01

考えを行動に移す過程に共感と感嘆。タイトル、そして帯(子どもは「人質」、親は「奴隷」!?)は煽っているものの、中身は取材と記録に基づいた確固たる筆致。PTA活動に地域差や温度差があるとはいえ、その考えは再読して噛み砕きたい。

Posted byブクログ