同性婚のリアル の商品レビュー
対談形式でとても読みやすい本です。LGBT、ダイバーシティに関心のあるかたはぜひ(ただし、トランスジェンダー(T)については記述がありません)。 筆者たち(レズビアンカップル)がいつ自分のセクシュアリティに気づいたかといった個人的な体験談が多く載っていて、一般論だけ知りたいと思...
対談形式でとても読みやすい本です。LGBT、ダイバーシティに関心のあるかたはぜひ(ただし、トランスジェンダー(T)については記述がありません)。 筆者たち(レズビアンカップル)がいつ自分のセクシュアリティに気づいたかといった個人的な体験談が多く載っていて、一般論だけ知りたいと思う人には長々しいと感じられてしまうかもしれません。 ですが、わたしにはまさに「リアル」、同性愛の方々が自分の周りに自分と同じように今を生きていることが感じられて、よかったです。 最も勉強になったのは、なぜ職場へのカミングアウトが必要なのかという話です。 わたしは今まで、自分は同性異性どちらが好きかという極めて個人的な問題を、なぜ職場に把握してもらう必要があるのかわかっていませんでした。 また、性的な話も隠さず載っており、興味深かったです。 たとえば、レズビアンカップルがどうやって子どもを持つのかについて具体的な手法の描写があり、思っていたよりずっとシンプルで驚きました。 ゲイとレズビアンでセックス観に相違点や共通点があるという説明もありました。 本書を読めば、実際にLGBTのかたとお会いした時に下種な好奇心のままにいきなり性的なことを聞くなどという大変失礼なことをしてしまうことはなくなると思います。 より詳しいレビューはブログにて。 https://yulinyuletide.hatenablog.jp/entry/2019/11/18/douseikon-no-real
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帯文:”渋谷区同性パートナーシップ証明書第1号&東京ディズニーリゾート初の同性結婚式を挙げた2人が語る同性婚” ”同性と結婚したらどうなるの?” 目次:はじめに、第1章 「同性が好き」と気づく、第2章 同性の人とお付き合いをする、第3章 同性パートナーと結婚する、第4章...
帯文:”渋谷区同性パートナーシップ証明書第1号&東京ディズニーリゾート初の同性結婚式を挙げた2人が語る同性婚” ”同性と結婚したらどうなるの?” 目次:はじめに、第1章 「同性が好き」と気づく、第2章 同性の人とお付き合いをする、第3章 同性パートナーと結婚する、第4章 子どもを含めた家族になる、特別対談 ゲイカップルとレズビアンカップルの比較、おわりに
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同性婚の先駆的な2人の、同性婚の実情について、カミングアウトの悩み、結婚に至るまで、喜びなどレズビアンカップルの二人の生の声が描かれている。 制度としての同性婚は、まだまだ認められていないが、「自分らしく」生きる選択肢の一つとして位置付けられてほしいと思う。 と同時に、夫婦別姓が...
同性婚の先駆的な2人の、同性婚の実情について、カミングアウトの悩み、結婚に至るまで、喜びなどレズビアンカップルの二人の生の声が描かれている。 制度としての同性婚は、まだまだ認められていないが、「自分らしく」生きる選択肢の一つとして位置付けられてほしいと思う。 と同時に、夫婦別姓が認められていない中で、事実婚で通しているふうふもまた、法的な婚姻を結んでいないため、生命保険や相続の問題は同じように問題を抱えている。自分がどう生きたいか、一人ひとりが大切にされる社会になってほしいと願ってならない。 多様な生き方や性があることを知り、ともに生きていきたい。もうすでに生きているのだから。
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本書はさきごろ同性婚の結婚式をディズニーランドで挙げた東小雪さんと増原裕子さんが、そこにいたるまでの苦労を対談形式で語ったもので、後半には男性同士の同性カップルとの対談も入っている。東さんはもとタカラジェンヌだけあってきれいだし、増原さんもきれいだ。男からすれば、こんなすてきな女...
本書はさきごろ同性婚の結婚式をディズニーランドで挙げた東小雪さんと増原裕子さんが、そこにいたるまでの苦労を対談形式で語ったもので、後半には男性同士の同性カップルとの対談も入っている。東さんはもとタカラジェンヌだけあってきれいだし、増原さんもきれいだ。男からすれば、こんなすてきな女性が自分たちの恋愛、結婚の対象にならないというのはもったいないという気持ちだろう。両者の対話を読み比べてみると、女性同士はより精神的な面を重んじるのに対し、男性同士はより肉体的な結びつきを重視するということがわかる。同性婚といっても、今の日本では法的に認められていない。しかし、実際に暮らしてみてなにが問題になるかがここにはかなり詳しく書かれている。たとえば、二人で家を借りるときの問題、収入の問題、家事の分担の問題等々、男性カップルの方がどうも分かれる可能性が高いようだ。また、社会においては、かなりよくなった面とまだまだたいへんなことも書かれている。まさに同性婚をめざす人たちがぶつかる現実(リアル)に対する案内書である。東さんも言っているが、宝塚歌劇団の中にも多くの同性愛者がいただろうに、カミングアウトしたのは彼女一人である。他の人たちはきっと苦しんだことだろう。これで思うのは、台湾ではともかく、大陸中国にも多くの同性愛者がいるのにそれを隠して結婚している(あるいは独身でいる)という厳しい現実である。
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借りたもの。 LGBTの制度的な問題についての問題提起がよくまとまっている本だった。 LGBTの啓蒙活動をされている東さんと増原さんによる、同性婚の生活についての対談。 それに留まらず「家族のあり方の模索」を垣間見る。 他の対談では男性同性愛のカップルとの対談も。 男女のセクシ...
借りたもの。 LGBTの制度的な問題についての問題提起がよくまとまっている本だった。 LGBTの啓蒙活動をされている東さんと増原さんによる、同性婚の生活についての対談。 それに留まらず「家族のあり方の模索」を垣間見る。 他の対談では男性同性愛のカップルとの対談も。 男女のセクシャリティ、ジェンダーについても、意識させられる。 日本の問題点──特に制度的なもの、同性婚が禁止ではなく、そもそも想定されていないこと、それ故に相思相愛でも親族と認められず、異姓婚と異なり社会制度の支援が得られない事を強調。 それだけでなく、日本で当初断られる理由は「前例がないから」という可能性──世界でよく原因とされる宗教的・文化的偏見とは異なる理由であることは特筆して良いのかも知れない。 ……何となく、未だにイロモノ的な存在という見られ方、「社会的責任を果たしていない」という訳のわからない偏見まで、根強いことを意識させられる。 (異性愛だって問題が山積、ストーカーだの、離婚だの、DVだの、虐待だのあるじゃないか!) 同性だからこそ、男女性差によるすれ違いが無いこと、理解し合えることを肯定的に捉えている。 突っ込んだ話題としては、同性愛の「別れ」についての言及も、隠さず話題にしていた。 メイクラブについても。男女のメイクラブに対する意識の違いが明確になっていた。(これは異姓愛者間では悩みの種?にされる) 同性婚では女性同士、男性同士故に理解し合える利点があった。 理解し合える……その深い愛情に羨望を抱く。
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「同性婚のリアル」とあるけど、制度的な解説に終始するわけではなく、パートナーシップに至るまで、そして「家族」であることで生起するあれこれが話し綴られているので、お堅い人権啓発学習をするよりかは、さっと1冊手渡す感じで読め、伝えられる本。もちろん性も多様ならば、その中での生き方も多...
「同性婚のリアル」とあるけど、制度的な解説に終始するわけではなく、パートナーシップに至るまで、そして「家族」であることで生起するあれこれが話し綴られているので、お堅い人権啓発学習をするよりかは、さっと1冊手渡す感じで読め、伝えられる本。もちろん性も多様ならば、その中での生き方も多様であって、ここに書かれていることが典型例ではないけれど、今のこどもたちには読んでみてほしい。
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同性婚の先駆者であるレズビアンカップルの二人が、「カミングアウトの悩み」「結婚を決めるまで」「結婚式の喜びと苦労」などを語る。二人と同様に結婚式を挙げたゲイカップルとのクロストーク形式での対談も収録。 入門書。
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ディズニーランドで女性同士の結婚式を上げた東小雪さんと増原裕子さんが対談形式で同性婚について語っている本。 LGBTの入門書のような内容もあり、全く知識がない人に読んでほしい本です。 最後の章では男性同士で結婚式を上げた二人との対談もあり、同性同士が子供を持つことについて、真剣に語っています。 LGBTについてだけでなく、「結婚」とはそもそも何か、「親子」とは何かを考えるきっかけにもなりました。
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