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貧困女子のリアル の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2016/07/19

1980年前後に生まれた、短大・大卒女性の貧困事例が書かれている。 就職氷河期、ロスジェネ世代と言われ、なかなか思うような就職を果たせなかった彼女たち。 とは言え、書かれた女性たちに何か共感できない。同じ時代に生まれてもきちんと自分の生活を成り立たせている女性は多くいる。 ...

1980年前後に生まれた、短大・大卒女性の貧困事例が書かれている。 就職氷河期、ロスジェネ世代と言われ、なかなか思うような就職を果たせなかった彼女たち。 とは言え、書かれた女性たちに何か共感できない。同じ時代に生まれてもきちんと自分の生活を成り立たせている女性は多くいる。 大半が都内在住で地方より恵まれているだろうに、破綻した生活をしているのだ。 同情できたのは毒親によって貧困になっている例だけだった。 しかしこれまで貧困というワードでは取り上げて貰えない層の貧困話なので、興味深く読めた。

Posted byブクログ

2016/07/19

「貧困女子のリアル」 30過ぎの女性で貧困に陥った人たちのレポートである。11人の例がレポートされている。 普通に大学、短大を出て定職に就き社会で活躍していても、借金で首が回らなくなり貧困に陥っている人たちである。 現在の消費社会は女性をちやほやして消費に駆り立てているように見え...

「貧困女子のリアル」 30過ぎの女性で貧困に陥った人たちのレポートである。11人の例がレポートされている。 普通に大学、短大を出て定職に就き社会で活躍していても、借金で首が回らなくなり貧困に陥っている人たちである。 現在の消費社会は女性をちやほやして消費に駆り立てているように見えるが、そんなものに踊らされて借金を重ねるのは身の程を知らないバカとしか言い様がない。同情に値しないと思うが、身近にいればそれはそれで迷惑かも知れない。 その一方、家族の問題を引きずっていたり、ブラック企業にこき使われて体を壊したりといった社会問題と言える人もいる。 本書には統計的なデータがないので社会全体としてどの程度深刻なのかはよくわからないが、派遣雇用の問題、格差社会の問題はそのベースにあるように感じられる。 やはり、最高税率をもっと上げて金持ちから税金を徴収し、労働者の賃金はもっと上げる必要があるのだろう。 それにしても女性は30過ぎると賞味期限切れ? 日本は紛れもない長寿社会。若さを謳歌することに専念する女性はもう少し先も考える必要があるだろう。

Posted byブクログ

2016/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りた本。 この本では、それなりの収入があるのにも関わらず、それ以上に支出してしまい、借金を抱えてしまっている30代半ばの女性ばかりが取り上げられている。事情はそれぞれで、親に依存される人、コンプレックスや見栄から、エステや高級な化粧品の購入が辞められない人、ブラック企業を転々とする人など様々。どれも本人次第で解決できそうなのに、できないのは、本人にはどうしようもないことなのだと理解するしかないのでしょうか。

Posted byブクログ

2016/04/03

最近、貧困問題を扱った本の出版が相次いでいるが、対象をアラサーの子なしで独身、学歴が大卒や短大卒に絞った点で他に類をみない本となっている。 著者の沢木文さんは、1976年生まれのいわゆる『ロスジェネ世代』。『プチセブン』『Grazia』などの女性誌でフリーランスの編集者として活...

最近、貧困問題を扱った本の出版が相次いでいるが、対象をアラサーの子なしで独身、学歴が大卒や短大卒に絞った点で他に類をみない本となっている。 著者の沢木文さんは、1976年生まれのいわゆる『ロスジェネ世代』。『プチセブン』『Grazia』などの女性誌でフリーランスの編集者として活躍した方。著名人200人以上を取材した経歴があるだけに、人を見抜く目が確かである。 本書は、エピソードごとに1人の女性を取材しており、総勢11人が登場している。 先に述べたように、大学や短大を卒業しているので、貧困家庭の出身ではない。それでも、ルックスに対するコンプレックスや見栄などで、普通の収入があるにも関わらず貯金がゼロだったり、借金を背負ってしまい、瞬く間に貧困へと転落する。貧困問題は単に収入の多少だけでは測れない。そんな複雑な事情がよく分かる。時折、著者による的確な分析が簡潔に述べられるが、どれも的を得ているだけに、逆に解決が困難を極めているという現状に対して、読者は打ちのめされるだろう。 貧困問題に関心のある人は、ぜひ読んでほしい。

Posted byブクログ

2016/02/17

20160217読了 大卒、短大卒の30代女性の貧困をテーマにした、メディアに取り上げられる貧困女子とは違う存在を描いた本。 特に気になるのは契約社員、派遣社員となってそこから抜け出せないという社会構造。なんとなくイメージはあったものの、具体的に提示をされるとリアリティーがあ...

20160217読了 大卒、短大卒の30代女性の貧困をテーマにした、メディアに取り上げられる貧困女子とは違う存在を描いた本。 特に気になるのは契約社員、派遣社員となってそこから抜け出せないという社会構造。なんとなくイメージはあったものの、具体的に提示をされるとリアリティーがあって恐ろしい。 貧困の理由は様々で、収入があっても転落する人も多い。

Posted byブクログ

2016/02/07

インタビュー本でありひとつひとつのトピックは印象的であるが、分析的な視点がないため、ただ現象をつらつらと書き連ねており、テーマが構造化されていない。最終的に本書を通して読者にどのように訴えたいのかが伝わりにくく残念に感じた。

Posted byブクログ