砂糖の歴史 の商品レビュー
砂糖が植民地主義や奴隷制度と深く関わっていると聞き及び、もっと詳しいことが知りたいと思って本書を手に取りました。 砂糖と奴隷制や植民地との関わりについて詳細に触れられていましたが、本書はそこだけにフォーカスするものではありません。砂糖の起源に始まり、砂糖がどのようにつくられ、ど...
砂糖が植民地主義や奴隷制度と深く関わっていると聞き及び、もっと詳しいことが知りたいと思って本書を手に取りました。 砂糖と奴隷制や植民地との関わりについて詳細に触れられていましたが、本書はそこだけにフォーカスするものではありません。砂糖の起源に始まり、砂糖がどのようにつくられ、どんなプロセスで世界中に広まっていったかが網羅的にまとめられていました。 高校生で習って以来世界史からは遠ざかっていましたが、思わぬ角度から再び歴史を学ぶことができて面白かったです。 序盤の訳文がちょっと読みづらく感じましたが、慣れるとスラスラ読めました。 近現代のパートでは欧米の話が中心だったので、機会があればアジア圏やほかの地域の歴史も知りたいですね。
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砂糖の始まりは東インドと今のところ考えられているらしい。 植民地政策や奴隷制度の話から各国の砂糖事情。用途からお菓子〜歯や健康に至るまで幅広かった。 辛味や苦味より甘味の方が脳に来るというか快楽を感じるから最初に知ったインパクトはすごいだろうな。 快楽を感じる上に混ぜることに...
砂糖の始まりは東インドと今のところ考えられているらしい。 植民地政策や奴隷制度の話から各国の砂糖事情。用途からお菓子〜歯や健康に至るまで幅広かった。 辛味や苦味より甘味の方が脳に来るというか快楽を感じるから最初に知ったインパクトはすごいだろうな。 快楽を感じる上に混ぜることによって保存もきく、どんなものにも使えるからかけがえのない存在だろう。ないなんて考えられない。
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ほとんどの人が好きと思われる「白い粉」。「白い粉」と言ってもあの元プロ野球選手が愛用していた危ないものではなく、健全な粉、砂糖。砂糖の歴史を紐解くと、苦い部分が出てくる。 それは、砂糖栽培で、奴隷がアフリカから中南米に連れて来られてこき使われるという黒い部分があったからだ...
ほとんどの人が好きと思われる「白い粉」。「白い粉」と言ってもあの元プロ野球選手が愛用していた危ないものではなく、健全な粉、砂糖。砂糖の歴史を紐解くと、苦い部分が出てくる。 それは、砂糖栽培で、奴隷がアフリカから中南米に連れて来られてこき使われるという黒い部分があったからだ。この犠牲なくして砂糖が今のように広くいきわたることはなかったのだから。 砂糖の起源はなんと約2500年前の東インドだそうだ。インドと言うとカレーが浮かぶくらい辛いものが有名だと思っていたので意外に思った。 砂糖と言えば、やはりお菓子が浮かんでくる。著者もキャンディーやチョコレートを取り上げている。砂糖のないチョコなんて文字通り「ビター味」しかないのだから。 砂糖の取り過ぎは腹回りの「エアバッグ」装着につながる。ぶよぶよと言えば、アメリカが浮かんでくる。著者は第6章で「砂糖大国アメリカ」として取り上げている。アメリカ人がどれだけ「甘ちゃん」かわかる例がある、それは、スターバックスの16オンス(475ミリリットル)のカフェ・バニラ・フラペチーノは1杯には67グラムの砂糖が含まれている。あそこのフラペチーノは甘いと思っていたがそれだけ入っていれば甘いわけだ。 とはいっても、砂糖がない人生なんて到底考えられないので、砂糖にこれからもお世話になるのは確実だ。ミシュランタイヤのキャラクターのようにならないように注意しながら砂糖を取っていく必要がある。
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