ウロボロス・レコード(2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の生に執着するがあまり、他者の生にはなんの価値も見出だせないイカれた主人公が研究する錬金術の話。始まります! いや、研究素材としてはちゃんと評価をしているじゃん? それは世間一般では価値があるという評価ではないんだよなぁ・・・ 前巻の最後で新しい当主である兄に屋敷を追い出された主人公が、新しく治める領地の地盤固めをすることが目的の今回、果たしてうまく治めていくことができるのでしょうか? 貴族同士の繋がりを大事にして周辺の領主との友好を! -主人公には大切な目的があるのに、そんな無駄なことに割く時間ある? …貴族は見栄も大事です!たとえ、良好な関係を結べなくても一目置かれるような屋敷・調度品・お召し物を! -目的があるって言ったよね?お金は基本研究費用だよ こういう感性は狂っているとは言え、現代の一般人が転生したってことを感じられて共感しやすいかもしれない。 前巻で苦労の末ちょっと脳みそいじってみようか☆の技術を手に入れたことで、左遷された領地をもともと治めていた無能の人たちの排除に成功! 鬱陶しいお兄ちゃんやラスボスと見せかけたカマセになりそうなお爺ちゃんの手駒もちょっと手術しちゃおうねー☆ 領地経営も順調ですね。さすがマッド。 生への妄執が強すぎるということで、主人公には色恋沙汰はあまりという感じだったけど、ドゥーエ君にはそういう感情あるんですね。 良かった。マッドとその信者以外にも居場所はあるんですね! なお、ドゥーエくんも手術済みの模様。 何かあっても洗脳しちゃえばよくね?ってなりそうなので、それに対する葛藤をしてくれるドゥーエ君の存在は解決方法をワンパターンにしないためにとても重要な存在になってくれるんじゃないかなっておもいました。(こなみかん
Posted by
「何かに追い詰められたり、生き甲斐を失くしたり、そうした時に人は、『死にたい』と願う。でもそれって、裏を返すと怖いものに脅かされることも生きる意味を失うことも無ければ、自分から死のうとは思わないということなんじゃないかな。魂が死ぬっていうのは、霊魂がどこかへと消し飛ぶようなことで...
「何かに追い詰められたり、生き甲斐を失くしたり、そうした時に人は、『死にたい』と願う。でもそれって、裏を返すと怖いものに脅かされることも生きる意味を失うことも無ければ、自分から死のうとは思わないということなんじゃないかな。魂が死ぬっていうのは、霊魂がどこかへと消し飛ぶようなことではなく、心が折れて生きる意欲をなくすことでもある――そういう風に僕は思うね」 (P.313)
Posted by
主人公って外道でゲスなはずなのに何故か応援しちゃってる自分がいるよ。侯爵の陰謀や妨害は予想されるだろうけど、このまま破竹の勢いで道を究めて行って欲しい。トゥリス、君に挫折は似合わないww
Posted by
一気に読み終わった、というのはなんだかんだで気に入っているのだろうな。 TRPGの敵ボスにぴったりな気がする主人公。 なかなかの成長ぶりを見せてくれる。 冒険者はよ。
Posted by
- 1