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百貨店ワルツ の商品レビュー

4.5

38件のお客様レビュー

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2022/12/15

大正モダニズムデザインの雅やかさに惹かれてしまう 精緻なイラストとマンガは、同人誌から出版社の目に留まり出版されたそうだ 大丸心斎橋店の改築がきっかけになり、改築前の商業空間の夢のような美しさを再現してみたくなったようだ それが大正時代にまで遡る時の移ろいも含まれていた 婦人服売...

大正モダニズムデザインの雅やかさに惹かれてしまう 精緻なイラストとマンガは、同人誌から出版社の目に留まり出版されたそうだ 大丸心斎橋店の改築がきっかけになり、改築前の商業空間の夢のような美しさを再現してみたくなったようだ それが大正時代にまで遡る時の移ろいも含まれていた 婦人服売り場も洋服はまだ一般的ではない時代だ 時代が変わる輝きがそこにはある アール・ヌーヴォー、アール・デコの意匠が看板からポスターから商品の陳列棚、壁紙に至るまでイラストとマンガに描き起こしている とてもおしゃれで、女性は皆、老いも若きも憧れてしまう夢の売り場だったことが伝わってくる 東京でも日本橋高島屋や日本橋三越など、そんな面影を感じさせてくれる部分も感じる 著者の住む岡山には天満屋がある そして岡山後楽園の近くには竹久夢二記念美術館があるようで、最近の著者の作品展示の機会があるようだ 和服が普段着であるから、売り場で季節を感じさせるのは呉服の展示会だ その紋様も伝統的な意匠に、舶来のデザインをアレンジした柄が混ざってくる モダンだとか、ハイカラだとかの言葉の感覚がイラストやマンガで表現されていることに不思議な魅力が醸し出されている 女子も学校には着物で通学しながら、百貨店の化粧品売り場で舶来の香水や化粧品を眼にする それを洋装で買いに来る富裕層の女性を見かける 洋服をあつらえれば、下着や靴、鞄、帽子とかなりな費用のかかる贅沢なファッションだ そんな時代の文具売り場、喫茶室、食堂、屋上庭園と観覧車 催事のポスターやアドバルーンも含めて憧れのシンボルになっていたことだろう イ・ミイェの著作 夢を売る百貨店 と併せて読むと夢の売り場にトリップできそうだ ショッピングゾーンとしてのデパートが、憧れの百貨店であったことをこだわりのイラストで様々描いてくれていて、同人誌ならではの楽しみに期待と可能性を持たせてもくれた

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2022/07/27

素敵素敵素敵。どれもこれも好み過ぎて……!!  77頁の鞄、似たようなもの実際にないのでしょうか? 欲しい。 昇降機ガールの制服可愛いです~~!

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2022/04/01

明治・大正・昭和初期の虚構の百貨店“三紅” 和洋折衷のイラストやマンガがとてもとても可愛らしくて素敵! 細部までこだわって描かれているので隅々まで見て楽しめる(カタログ、ポスターなどなど) 目の保養のために家に置いておきたくなる一冊

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2020/08/13

イラスト集でもあり、マンガでもあり、小説でもある。 この1冊をどういったジャンルに分類したらいいのか分かりません。 大正ロマンな雰囲気溢れるキラキラとした宝石箱のような1冊でした。 架空の百貨店を舞台にしたショートストーリー。 1階で働く新人デパート店員。 ちょっと背伸びをして...

イラスト集でもあり、マンガでもあり、小説でもある。 この1冊をどういったジャンルに分類したらいいのか分かりません。 大正ロマンな雰囲気溢れるキラキラとした宝石箱のような1冊でした。 架空の百貨店を舞台にしたショートストーリー。 1階で働く新人デパート店員。 ちょっと背伸びをして化粧品を買いに来た少女たち。 初めての洋装に挑戦する緊張した面持ちの女性。 マンガで描かれるショートストーリーの他に、この百貨店で使用された(という設定の)パッケージデザインや、包装紙、ポスターなどのイラストが満載でした。 影響されやすいので、この本読んだあとにめちゃめちゃ買い物に行きたくなりました。笑

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2019/08/12

マツオヒロミさんと出会ったのはこの本を立ち読みしたことがきっかけでした。 とても女の子らしいのに甘すぎず艶がある…。 どのページもまさに夢の世界で大好きです。

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2019/06/02

この人の描く女の子は、色っぽいのに媚びてない。艶があるのにかわいい。マンガ絵の方の女の子もかわいい。髪の毛の線がよい。

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2018/05/05

思えば昔から明治・大正時代のものが好きでした。 たぶん、洋館に和装、日本家屋の中に洋風のインテリア、というミックスが好きなんだと思います。 マツオヒロミさんのこちらは、建築、着物、ファッション、それになんともノスタルジックなポスターやパッケージなどが大好きな私の趣味をことごとく...

思えば昔から明治・大正時代のものが好きでした。 たぶん、洋館に和装、日本家屋の中に洋風のインテリア、というミックスが好きなんだと思います。 マツオヒロミさんのこちらは、建築、着物、ファッション、それになんともノスタルジックなポスターやパッケージなどが大好きな私の趣味をことごとく満足させてくれるものでした。本当に全ページ大好きです。 その中でも特に好きだったのは、はじめて洋装をすることになった女の子が足を運んだ売り場で出会った、洋装を着こなす女性との会話。色っぽくて格好良くて、優しくて強くて、ああいう女性が大好きです。 これはシリーズにならないのでしょうか? 今度は是非、男性のシーンももっと見てみたいです。万年筆売り場とか、紳士服とか。 パラパラとめくるだけで違う世界に旅に出られる素敵な本です。

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2018/03/30

ようこそ!空想百貨店へ。虚構の二十世紀初頭、デパート「三紅百貨店」を舞台にしたオールカラー、コミック&イラスト集。 モダンであり和風で可愛くもあり、素敵な絵柄。眺めているだけで何だか百貨店の中でわくわくしていた当時の女性の一人になれた気がするくらい。言い方は悪いけど中身は...

ようこそ!空想百貨店へ。虚構の二十世紀初頭、デパート「三紅百貨店」を舞台にしたオールカラー、コミック&イラスト集。 モダンであり和風で可愛くもあり、素敵な絵柄。眺めているだけで何だか百貨店の中でわくわくしていた当時の女性の一人になれた気がするくらい。言い方は悪いけど中身はないので、ストーリーを求める人には向かないです。でもそれ以上にきらきら輝く百貨店の魅力が詰まっている。いつの世も買い物で幸せになる女子はたくさんいるんですよねぇ。

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2018/01/28

二十世紀初頭(大正、昭和初期)を想定した空想の三紅百貨店で働く店員さんと訪れるお客さんのレトロでロマンチックなモダンガールズを描いている。ああなんと麗しい。マツオヒロミさんのイラストのなんと麗しいことよ。本当には香りはついていないけど外来の化粧品の香りまで伝わってくるようでした。...

二十世紀初頭(大正、昭和初期)を想定した空想の三紅百貨店で働く店員さんと訪れるお客さんのレトロでロマンチックなモダンガールズを描いている。ああなんと麗しい。マツオヒロミさんのイラストのなんと麗しいことよ。本当には香りはついていないけど外来の化粧品の香りまで伝わってくるようでした。胸ときめく仮想空間に酔いしれました。和モダンって素敵ですね!

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2017/09/14

言ってみれば画集みたいな気持ちでページをめくる作品!レトロで耽美なものはみんな好きとは思うのだけど、現代の美の感覚、おしゃれの感覚にアップデートさせつつも和洋折衷でクラス感が出てしまう時代の「素敵!」をこれでもかと詰め込んだ作品。 弥生美術館でマツオヒロミさんの作品が展示されてい...

言ってみれば画集みたいな気持ちでページをめくる作品!レトロで耽美なものはみんな好きとは思うのだけど、現代の美の感覚、おしゃれの感覚にアップデートさせつつも和洋折衷でクラス感が出てしまう時代の「素敵!」をこれでもかと詰め込んだ作品。 弥生美術館でマツオヒロミさんの作品が展示されていたので、そのまま美術館で購入したんだけど大きい絵もそれはそれは美しかったですよ!いつか画集が出るに違いないと期待して待ってます♡

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