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ブラック・ジャックは遠かった の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2022/02/23

最近、買って失敗する本が多いので、図書館で借りたが、これは買ってもよかったと思った。なじみのある場所について書かれているから共感できるというだけではない、何かがある本。

Posted byブクログ

2021/03/28

ばち指を知った。医学生、大学病院での生活がよくわかった。命という重い対象に向け、若い世代がコミュニケーションしながら、わいわいと立ち向かっていく成長の印は、イメージしやすく、後に偉大な医師として羽ばたいていく感じも伝わってよかった。現在の医学部の場所には何度か行ったことがあるので...

ばち指を知った。医学生、大学病院での生活がよくわかった。命という重い対象に向け、若い世代がコミュニケーションしながら、わいわいと立ち向かっていく成長の印は、イメージしやすく、後に偉大な医師として羽ばたいていく感じも伝わってよかった。現在の医学部の場所には何度か行ったことがあるので、この本に出てくるような学生たちが学んでいるのかと、少々身近に感じた。

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2020/12/28

今年は、3月20日読了の「無痛」で久坂部さんを初めて知り、13冊も読み久坂部ワールドに浸った1年でした。その青春記。医師としての経験を積むうちに小説で自己表現したくなったのかと思いきや、小説家志望は学生時代からだったこと、3代医師家系。親が「とりあえず医者になっておけ」というから...

今年は、3月20日読了の「無痛」で久坂部さんを初めて知り、13冊も読み久坂部ワールドに浸った1年でした。その青春記。医師としての経験を積むうちに小説で自己表現したくなったのかと思いきや、小説家志望は学生時代からだったこと、3代医師家系。親が「とりあえず医者になっておけ」というから医学部に入ったって凄い。ペンネームの由来なども、初めて知りました。相当、昭和の匂いのする関西の学生時代(私と3つ違い)でしたね。

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2020/05/07

医者であり作家でもある久坂部氏が、阪大医学部の学生だったころを振り返り書いた青春記。1970年代の医学生。若いがゆえに感じた医学界への憤りや矛盾、現実の厳しさ。一方で、学生らしい貧乏旅行や、文学への思い。医者でもある作家の青春記というと、北杜夫が思い浮かぶが、時代は違うが、ちょっ...

医者であり作家でもある久坂部氏が、阪大医学部の学生だったころを振り返り書いた青春記。1970年代の医学生。若いがゆえに感じた医学界への憤りや矛盾、現実の厳しさ。一方で、学生らしい貧乏旅行や、文学への思い。医者でもある作家の青春記というと、北杜夫が思い浮かぶが、時代は違うが、ちょっと似た気風を感じた。現在の医学部は、また違っているのだろうか。

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2019/02/23

医者でもある作家・久坂部羊氏の,浪人時代から研修医に至るまで過ごした大阪中之島付近での青春期。笑えるし医学生ならではの興味深い逸話もふんだんに盛り込まれている(研修医時代の話には医療問題に関係する深刻な話題も)。学部時代は学業をかなりサボり,そのかわりに状況や他人を観察することに...

医者でもある作家・久坂部羊氏の,浪人時代から研修医に至るまで過ごした大阪中之島付近での青春期。笑えるし医学生ならではの興味深い逸話もふんだんに盛り込まれている(研修医時代の話には医療問題に関係する深刻な話題も)。学部時代は学業をかなりサボり,そのかわりに状況や他人を観察することに時間を費やしていたようで,それが今の作家業に役に立っているのか。日本各地,海外への旅行記も面白い。

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2018/09/20

「破裂」など医療系小説を書かれた久坂部羊さんのエッセイ 関西人らしいユーモアあふれるエッセイでおもしろかった! 「白い巨塔」の舞台やら、手塚治虫先生の母校である阪大。 型破りな学生たちの話や青春を過ごした大阪。 学生たちも先生たちも、まだ許されるような”ゆるさ”が残る昭和な時代...

「破裂」など医療系小説を書かれた久坂部羊さんのエッセイ 関西人らしいユーモアあふれるエッセイでおもしろかった! 「白い巨塔」の舞台やら、手塚治虫先生の母校である阪大。 型破りな学生たちの話や青春を過ごした大阪。 学生たちも先生たちも、まだ許されるような”ゆるさ”が残る昭和な時代がなんともイイ感じです。 学生から医者になる時のある意味の”正義感” 死と生への向き合い方 恋愛観などなど… 久坂部羊さんの小説の原点がよくわかります。 開催された「悪友対談」 行きたかった!!

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2018/08/01

20180630読了 2013年発行。阪大医学部が中之島にあった時代に医学生として過ごしたころのエッセイ。おもしろい。

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2018/05/02

以前読んだ本が面白かったため手に取った。エッセイのような筆者の思い出話がまとめてある。医学部へ入るための苦労や、勉強以外での人生経験が書かれており、楽しみながら読めた。様々な絵画や書籍が紹介されており、知らなかった作品などはウェブで検索しているうち、美術館などへ足を運んでみたくな...

以前読んだ本が面白かったため手に取った。エッセイのような筆者の思い出話がまとめてある。医学部へ入るための苦労や、勉強以外での人生経験が書かれており、楽しみながら読めた。様々な絵画や書籍が紹介されており、知らなかった作品などはウェブで検索しているうち、美術館などへ足を運んでみたくなったり、名作を読んでみたくなったりした。素人には想像できなかった解剖や研修のことも書かれており、医者の仕事や価値観、倫理観などを考えてみるきっかけになった。診察よりも患者の人生に思いを馳せてしまうセンシティブな面や、一方で一人旅での活動的な面、絵が上手なクリエイティブな面と、多様な才能に溢れており、個室で小説を書き続けたり勉強の遅れを取り戻すための努力が素晴らしいと感じとても好感が持てた。

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2017/12/22

タイトルで予想がつくかと思うが、阪大医学部出身のミステリ作家による、阪大時代の思い出のエッセイ集。 阪大医学部出身のミステリ作家というと、霧村悠康は知っていたが、最近は久坂部氏の方が有名なようで、取っ掛かりがエッセイからということもあり、ちょっと申し訳ないので小説の方は今後読ん...

タイトルで予想がつくかと思うが、阪大医学部出身のミステリ作家による、阪大時代の思い出のエッセイ集。 阪大医学部出身のミステリ作家というと、霧村悠康は知っていたが、最近は久坂部氏の方が有名なようで、取っ掛かりがエッセイからということもあり、ちょっと申し訳ないので小説の方は今後読んでみたい。 個人的に、土地勘や言葉のとっつきやすさ等もあり、「青春記」などと題したエッセイの場合、開高健にしろ小松左京にしろ万城目学にしろ、大阪の話をされるとそれだけで評価を上げてしまう。 ワタクシも過去に阪大医学部に右足の親指くらいは関係していたことも有るのだが、一切知らない中之島時代の医学部の話だ。タイトルにも引用される手塚治虫の青春期や、中で何度か引き合いに出される北杜夫の「どくとるマンボウ」シリーズ、なだいなだのような、「サボリ学生」の描写は、医者でない身分からすると非常に楽しく読める。 また、医者となったあとの患者を見るに当たっての葛藤は、マイクル・クライトンの自伝にも通じるものが有る…かな?もうちょっと個々の事例を書けばよいのではないかと思うが。 後半の旅行記は、半分面白かったが、半分はやむなく書いたと言うような話。 エッセイの中では、本職のミステリの片鱗は見えないのではないかと思うが、関係者以外にも、それなりに面白く書かれていると思う。 そこまで☆3。最後に最近よく目にする、阪大医学部・微研の桂小枝こと仲野徹大先生が出てきたので☆をプラス1。過去に研究関係でお話したことがありましてね。

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2017/12/07

手塚治虫の母校、『白い巨塔』の舞台としても知られる大阪大学医学部。アホな医学生にとって、そこは「青い巨塔」だった。個性的すぎる級友たち、さまざまな初体験、しょうもない悩み。やがて解剖実習を体験し、研修医として手術に立ち会うことに。若き日に命の尊厳と医療について悩み、考えたことが作...

手塚治虫の母校、『白い巨塔』の舞台としても知られる大阪大学医学部。アホな医学生にとって、そこは「青い巨塔」だった。個性的すぎる級友たち、さまざまな初体験、しょうもない悩み。やがて解剖実習を体験し、研修医として手術に立ち会うことに。若き日に命の尊厳と医療について悩み、考えたことが作家・久坂部羊の原点となった。笑いと深みが絶妙にブレンドされた青春エッセイ!

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