天久鷹央の推理カルテ(Ⅳ) の商品レビュー
短編2本と中編1本の構成。呪いの話とゴミ屋敷の話、そして瞬間移動する女。最後の話はとくに切なかったですね。偶然が重なり不幸な結果になるのはほんとに切ない。鷹央先生が事件から手を引くってどういうこと…?と思ったけど結果を見たら納得でした。小鳥遊先生と鷹央先生の適材適所感が良い。けど...
短編2本と中編1本の構成。呪いの話とゴミ屋敷の話、そして瞬間移動する女。最後の話はとくに切なかったですね。偶然が重なり不幸な結果になるのはほんとに切ない。鷹央先生が事件から手を引くってどういうこと…?と思ったけど結果を見たら納得でした。小鳥遊先生と鷹央先生の適材適所感が良い。けど先生はもうすこし常識を身につけないと危なっかしくてヒヤヒヤする。あと鴻ノ池、あんまり無理やりくっつけようとするのはちょっともういいよ…になりました(最初のほうはよかったけどあまりにも毎回"コレ"なので正直読んでてしんどい) 医療がタネになってたりするので予想のつかない結果になりおもしろいので好きなんですけどね。
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1話目は自殺した元カレの呪いのせいで新しい彼ができると腹痛と血を吐く患者に自称霊能力者が加わり……、2話目はゴミ屋敷で起こった殺人事件の真相を鷹央が読み解いていく。3話目は瞬間移動した遺体の謎を解いてゆく、3つの偶然がもたらした消えた遺体の謎、そしてまさかの真犯人の正体は。「……...
1話目は自殺した元カレの呪いのせいで新しい彼ができると腹痛と血を吐く患者に自称霊能力者が加わり……、2話目はゴミ屋敷で起こった殺人事件の真相を鷹央が読み解いていく。3話目は瞬間移動した遺体の謎を解いてゆく、3つの偶然がもたらした消えた遺体の謎、そしてまさかの真犯人の正体は。「……この事件は、私には解決できない。お前がこの事件を解決するんだ」鷹央に託された小鳥遊。事件の真相に向き合う小鳥遊、そして不器用ながら小鳥遊を慰める鷹央に切なさと優しさを感じた。出版社が変わっていますが図書館本なので新潮文庫版です。
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珍しい症状が出てこざるを得ないのは仕方ないとは思うが、謎の組み立てかたや、手がかりの示しかたはややお粗末な気が…小鳥遊先生が常にいいようにあしらわれていて、少しお気の毒
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面白かった。 『迷い込んだ呪い』 元カレの呪い? 新しい男性と結婚の話になると強烈な腹痛とついには吐血まで、呪いの真相とは? 『ゴミに眠る宝』 ゴミ蒐集者の男はゴミからどんな宝を手に入れたのか。この宝が事件の鍵。 最後「うさぎのぬいぐるみを買ってお供えしにこよう」と提案する鷹央の言葉にちょっと心がぎゅっとなる 『瞬間移動した女』 港で発見された女。事件現場は自宅なのに10キロ離れた港で発見された。瞬間移動したのか? 事件の全容を全て解明することが解決ではなく、本当の解決(人間関係、同性愛だったり難しい問題)を小鳥遊に託す。小鳥遊に本当の解決を託すのは2回目?か。この流れが堪らなくいい。 痴情のもつれと暴走運転による交通事故によりもたらされた不運な事件。 胃潰瘍、出血性クッキング アンドロゲン不応症という症状知らなかったぁ。男性として普通なら産まれてくるXY染色体持っているのにも関わらず外形的に女性として産まれ育てられる。卵巣とか子宮もなく、精巣があり癌化するので提出する必要がある。
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ゴミに眠る宝 このタイトルでしていた想像を読了後、超えてきました なるほど!です 感動しました 瞬間移動した女 私は好きな展開で進むストーリーでした 予想の斜め上を行く感じ そして心温まる着地 次の作品を早く読みたいです
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相変わらず傍若無人な鷹央先生とそれに振り回される小鳥先生。振り回されぶりも板についてきて楽しいです。 今回は亡くなった元恋人の呪いだと信じる女性患者、ゴミ屋敷の相談事、そして瞬間移動した遺体の話です。 瞬間移動の話はなんとも切ない話でした。「アンドロゲン不応症」で本人は苦しんでいるでしょうに、やっぱり恋人には黙ったままではいられなかったのでしょうね。 でも彼女には受け入れられなかった。男性への拒否感が先に立ってしまったのでしょう。不幸な出来事でした。 小鳥先生しか解決出来なかったですね。 そして失恋した小鳥先生を慰めようとする鷹央先生。どうしたらいいかわからないので舞の指示通り動くところがかわいいです。そしてまた誤解を深め二人の仲が広まっていくのでしょう(笑)
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天久鷹央の推理カルテ第四段。 統括診断部に配属されて8か月。 成長?した小鳥遊が事件を解決する。 上手くいくかと思った小鳥遊の恋は今回も…。 今回は全般的に悲しい話が多かったですが、安定の面白さでした。
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悲恋のシンドロームという名前の通り今回はちょっと辛くて切ないお話が多かった印象。 前作はボリュームたっぷりのエピソードゼロだったけども今回は3つの短編(と呼んでいいのか?)が収録された短編集でした。 天久鷹央シリーズは短編を読んでても「これ短編?」と思うほどに内容が濃いのがと...
悲恋のシンドロームという名前の通り今回はちょっと辛くて切ないお話が多かった印象。 前作はボリュームたっぷりのエピソードゼロだったけども今回は3つの短編(と呼んでいいのか?)が収録された短編集でした。 天久鷹央シリーズは短編を読んでても「これ短編?」と思うほどに内容が濃いのがとてもいいと思っています。 今回も謎の怪奇現象に纏わる事件に巻き込まれた鷹央先生と小鳥先生がその怪奇現象に名前(?)をつけていくのですが、いやこれは無理でしょと思うような現象にもしっかり名前が付くのが凄いなぁと毎回毎回唸らされますね。 こういう話を読んでいると昔は病気になったら呪いとか祟りとかのせいになって加持祈祷をしたっていうのも頷けるというか……これ鷹央先生がビシッと言ってくれるから「そうだったのか!」ってハッと我に返る感じになるけど、そうじゃなかったら完全にオカルトですもんね……実際今回はそういうところにつけこもうとするキャラクターも出てきたりしますし。 知識って大事だなぁ、学ぶ姿勢を忘れないようにしないと。 そして今回から新しい刑事さんまで登場してしまいましたがこれは小鳥先生更に不幸体質パワーアップの予感なのでしょうか? 個人的に毎回ある小鳥先生のアクションシーンもこの話の見せ場のひとつだと思っているので小鳥先生には益々空手を頑張って極めて頂きたいところです。
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シリーズ第4作です♪ 第3作を読み終えたのは...2023.12.28(⊙⊙)!! 今日は2024.2.3... 知念先生の作品、今年の初読み... しかも、既に2月って... 何やってたんだーッ バカヤローって言ってやってください。 あっ、でも関西人なんで、アホはOKですが、バカって言われると怒るかも(笑) いやぁ~、県立図書館でお借りしたぶっ厚い2冊の本、まだ1冊目の6割程度しか読み終えてないんですが、無事に今日延長手続きを... 3週間あるし~♪って思ったら今日は浮気し過ぎましたヾ(_ _*)ハンセイ・・・ でも、浮気してもいい作品だと思います(*-ω-)ウンウン やっぱり面白い(=^▽^=) 本書は ・プロローグ ・迷い込んだ呪い ・ゴミに眠る宝 ・瞬間移動した女 ・エピローグ で構成されていますが、何と言っても瞬間移動した女がいいですよね(*´ω`*) で、読んでる途中で気づいちゃいました。 「マツリカ・マトリョシカ(相沢沙呼著)」のマツリカ様と柴山の関係とよく似てる(笑) そして、瞬間移動した女では「マツリカ・マトリョシカ」同様に小鳥が大活躍するんです。 マツリカ様好きで、本シリーズを未読の方がいらっしゃれば是非とも!! エピローグからの繋がり、そしてプロローグへ。 う~ん、でも鴻ノ池がいる分、やっぱり本シリーズの方が賑やかですね♪ それに知念作品の醍醐味である医療ミステリーはやはり最高です(*`ω´)b 本の概要 小鳥。この事件は、お前が解決するんだ。天医会総合病院の看護師、相馬若菜から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央(あめくたかお)と小鳥遊(たかなし)優。喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。そして、死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とは――。驚きのどんでん返しと胸を打つクライマックスが待つ、メディカル・ミステリー第4弾。
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