翻訳問答(2) の商品レビュー
翻訳ものは翻訳者が入る分お高いし、文庫になりにくいし、ついつい図書館を頼ってしまう。それで気に入ったのを買おうとすると、○○大賞入賞とかでも数年で絶版になっていたりする。 ところどころでチラと語られる翻訳市場の実際を聞いて、続いてほしいものには、早いうちにお金を払って需要を示そう...
翻訳ものは翻訳者が入る分お高いし、文庫になりにくいし、ついつい図書館を頼ってしまう。それで気に入ったのを買おうとすると、○○大賞入賞とかでも数年で絶版になっていたりする。 ところどころでチラと語られる翻訳市場の実際を聞いて、続いてほしいものには、早いうちにお金を払って需要を示そうと思うのでした… 以下、印象に残っている内容 過去の翻訳家が、自分で、歩く道(言葉)を作りながら進んでいた時代のこと。 『アラビアンナイト』ボルヘスの謎のリリカルな勘違い。 原典と翻訳版、過去の作品と新たな作品との、時間軸を行き来するような関係性のこと。
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作家のみなさん、「ここがよくわかりませんでした」とか「ここは誤訳でした」とか、さらりと認めていらして、かえってそこが好印象! そうそう、生身の人間が書いたものを、生身の人間が読むんだから、勘違いしたり理解できなかったりするのは当たり前なのだ。そこを、ほぼ完璧に仕上げてくるプロの...
作家のみなさん、「ここがよくわかりませんでした」とか「ここは誤訳でした」とか、さらりと認めていらして、かえってそこが好印象! そうそう、生身の人間が書いたものを、生身の人間が読むんだから、勘違いしたり理解できなかったりするのは当たり前なのだ。そこを、ほぼ完璧に仕上げてくるプロの翻訳者さんたちがいかにすご腕であることか……。 実は今まで、「人気作家が“翻訳も”なんて、人気俳優が“声優も”ってな感じなんじゃないの?」と色眼鏡で見ていましたが、冒頭の「あ、猫です」であっという間にノックアウトされました。ブラボーでございます。 以下、ちょっと誤植?と思った所、 ・p107冒頭の「目を覚ますモサク」、p111の「目を覚ますモサク」は「ミノキチ」では? モサク、一度も目を開けてないよね。 ・p158の「第十九章」は「十六」では?
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村上「キャッチャー・イン・ザ・ライ」風あり、ファンタジー風あり、シナリオ風あり、なんとヤンキー風まで…と鴻巣氏の引き出しの多さと、翻訳に対するどこまでも真摯な姿勢に、胸打たれてしまったのだった。
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