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俺たちのBL論 の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2016/09/16

わりとしっかりと腐女子の思考の流れを分析してて面白かったです。なるほどなーっていうところと、そうかなー?っていうところは混じってましたけど、BLを理解するための手順のきっかけみたいなところなのかも。性別は属性とか、BLは閉じたタコツボとか、表現自体が面白かったりもしました。性別は...

わりとしっかりと腐女子の思考の流れを分析してて面白かったです。なるほどなーっていうところと、そうかなー?っていうところは混じってましたけど、BLを理解するための手順のきっかけみたいなところなのかも。性別は属性とか、BLは閉じたタコツボとか、表現自体が面白かったりもしました。性別は属性論はわかるなーと思ったり。囚われない発想みたいなのが理解への第一歩ですよね。とりとめのない感想笑

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2016/08/21

「どうせ流行の男評論家先生のあっさいBL論だろ?腐女子は女性性を拒否している可哀想な存在とかそんなんだろ?」と軽く舐めた気持ちで読み始めたがディープだった。サンキュータツオさんはヤリ目自称腐男子ではなかったのだ。タツオさんが春日太一氏にBL講義をして洗脳してゆく(違)という内容。...

「どうせ流行の男評論家先生のあっさいBL論だろ?腐女子は女性性を拒否している可哀想な存在とかそんなんだろ?」と軽く舐めた気持ちで読み始めたがディープだった。サンキュータツオさんはヤリ目自称腐男子ではなかったのだ。タツオさんが春日太一氏にBL講義をして洗脳してゆく(違)という内容。しかし、NL(男女カップリング)好き、黒髪ロング女性とNTR(寝取られ)シチュ好きな私からするとクリエイティブジェンダーの喪失感(勝手に命名)に襲われてしまう。時代劇ベストBLカプの発表がマニアックです。

Posted byブクログ

2016/06/26

BLとは、腐女子とはなんなのか.....Bl作品そのももの解説書であり、著者サンキュータツオのオタク遍歴書でもあり、腐女子の眼鏡を通して世の中の「読み方」を変える指南書。今まで知らなかった世界が一気に広がった気がする。 自分自身は普段はBLを読むこともないし、男に対して恋愛感情を...

BLとは、腐女子とはなんなのか.....Bl作品そのももの解説書であり、著者サンキュータツオのオタク遍歴書でもあり、腐女子の眼鏡を通して世の中の「読み方」を変える指南書。今まで知らなかった世界が一気に広がった気がする。 自分自身は普段はBLを読むこともないし、男に対して恋愛感情を持つようなこともない。オタク文化にはそれなりに浸かっているがBLレーベルに手を出したことはなかった。まず大半の男性が思うのは「男同士の絡みを見て何が楽しいんじゃ!」という感情だと思う。僕自身もそうだったし、作中での春日さんもそうだったらしい。 でもこの本を読んでそれら全ての疑問が一気に氷解した。行間を読み取り、自分なりに吟味して、補完する.....めっっちゃ楽しそうじゃないか。 普段から、無意識的にそういった作業をしているんだとしたら、そりゃ腐女子は鍛えてる筋肉は男オタの比じゃないだろう。男オタの作品に対する妄想っていうのはコミケ会場をみてわかる通りどうしても「エロ」に着地してしまう傾向があって(もちろん全てではないが)多様性に欠ける。「セックス」がゴールではないという感覚。だからこそ妄想は無限に広がっていく。「二次元の性別は記号でしかない」「男なら傷付けてもいい」「母乳が出た」などなど名言(迷言)の嵐。腐女子目線というとなんとなく下世話な妄想というイメージを持ってしまっていたけど、そうではなく「世の中を解釈する手段の一つ」というタツオさんの言葉はホントに革命だった。「物事に対する見方はひとつではない」なんていうけど、アニメも漫画も映画も、まだまだ自分が思っている以上に様々な手段で楽しめるみたいだ。消しゴムと鉛筆で萌えるレベルにはまだまだ程遠いが少しずつ筋トレしていくのもいいかもしれない。

Posted byブクログ

2016/06/12

 ずっと腐女子脳がほしかった。  BLや百合は読むが、既存の作品に対して二次的な意味で腐ることがない私は、ずっと腐女子脳がほしかった。  なぜならば、もともとの作品を、新たな視点で楽しめるというのは、ただ本を読むより2倍以上美味しい気がするからである。  腐女子脳は天性のものであ...

 ずっと腐女子脳がほしかった。  BLや百合は読むが、既存の作品に対して二次的な意味で腐ることがない私は、ずっと腐女子脳がほしかった。  なぜならば、もともとの作品を、新たな視点で楽しめるというのは、ただ本を読むより2倍以上美味しい気がするからである。  腐女子脳は天性のものであり、才能が無いものには与えられないのかと思っていたが、これを読むとそうでもなく、読み方を知ることにより、腐女子視点を鍛えることができるとのこと。なんだそれすごい。天才か。  この本はとある男性2人が、BLについて知りえたことを、一般人にも分かりやすく説明した本である。腐女子じゃなくても目からうろこだ。  自分にとって必要なものを見つける力というか、自分と考え方が違う他人に対する優しさを鍛える意味でも良書。  とりあえず誰が読んでも面白いんじゃなかろうか。  (BL嫌いはやめといたほうがいいかもしれない)

Posted byブクログ

2016/02/08

項目ごとにポイントが設けられ、何について論じているかチェックしながら読み進めることが出来るライト学術書。テクストや現実世界の余白・関係性に、新たな考え方を想像し当てはめる妄想の楽しさを説いている内容。それが"BL"や"やおい"についてである...

項目ごとにポイントが設けられ、何について論じているかチェックしながら読み進めることが出来るライト学術書。テクストや現実世界の余白・関係性に、新たな考え方を想像し当てはめる妄想の楽しさを説いている内容。それが"BL"や"やおい"についてであることに男性的な障壁が立ちはだかるのだが、非常に丁寧に論考重ねて「読む楽しみ・考える愉しみ」を提示してくれる。考え方の提示がなされた後、男性読者がいかにその先の愉しみへ進んでいくかにこの本の行く末がある(何を言っているのか……ってこれも妄想か)。

Posted byブクログ

2016/01/23

サンキュータツオさんの感性で要約され噛み砕かれたBL論。『俺たち』の示す範囲に留意しながら自己責任で適切に用いれば伝道書になり得ます。

Posted byブクログ