三十歳 の商品レビュー
短編集。玄人好みというのか、自分にはちょっと理解が難しかった。 詩、詩人というのは、このように一方的に「こうだからこう!」と思いのたけを噴出羅列し、相手が戸惑い、言葉を無くしているうちに素早く逃げ去る。こういう部分があるのではないかと思った。 作者の「私はあなた達とは違うのよ、...
短編集。玄人好みというのか、自分にはちょっと理解が難しかった。 詩、詩人というのは、このように一方的に「こうだからこう!」と思いのたけを噴出羅列し、相手が戸惑い、言葉を無くしているうちに素早く逃げ去る。こういう部分があるのではないかと思った。 作者の「私はあなた達とは違うのよ、それだけはわかって」というようなテンションになかなかついていけなかった。
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原書名:DAS DREISSIGSTE JAHR オーストリアの町での子ども時代 三十歳 すべて 人殺しと狂人たちのなかで ゴモラへの一歩 一人のヴィルダームート ウンディーネが行く 著者:インゲボルク・バッハマン(Bachmann, Ingeborg, 1926-1973、...
原書名:DAS DREISSIGSTE JAHR オーストリアの町での子ども時代 三十歳 すべて 人殺しと狂人たちのなかで ゴモラへの一歩 一人のヴィルダームート ウンディーネが行く 著者:インゲボルク・バッハマン(Bachmann, Ingeborg, 1926-1973、オーストリア、詩人) 訳者:松永美穂(1958-、愛知県、ドイツ文学)
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ヴァージニアウルフかと思わせるが、VW以上に不安定で、いつ自殺してもおかしくない緊張感にあふれる。 つたなささえ感じるが、それさえも詩には必要なのだ。
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大人になってから突然発症する食物アレルギーのような、本人のコントロールが効かない「世俗に対する潔癖」。 自分と同世代の登場人物たちがそれぞれの生活のなかで葛藤する様が作家の想像力と言葉のリズムでもって描かれておりとてもおもしろい。
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