中国外交戦略 その根底にあるもの の商品レビュー
2016年に書かれた本なので多少前だけど、親中でも嫌中でもなく客観的な姿勢から中国の外交政策の変化を分析しようとするもの。公にされている文書からも中国の対外政策を分析できるんだなと勉強になった。 2012年頃から中国の強硬派の旗色がよくなり、胡錦濤体制二期目から新たな路線へ舵を切...
2016年に書かれた本なので多少前だけど、親中でも嫌中でもなく客観的な姿勢から中国の外交政策の変化を分析しようとするもの。公にされている文書からも中国の対外政策を分析できるんだなと勉強になった。 2012年頃から中国の強硬派の旗色がよくなり、胡錦濤体制二期目から新たな路線へ舵を切り始めたとしてる。改めて核心的利益、和平演変、新型大国関係、一帯一路などについて理解することができた。 中国は個人独裁ではなく一党独裁であること、中国の愛国教育などから反日姿勢は当面改まる見込みがないこと、中国が国連加盟を中華民国の加盟の日としていることなどを重ねて強調している。
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南沙諸島における人工島建設やアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立など、中国政府の外交政策は国際的に関心を集めています。こうした動向にアメリカや東南アジア諸国などが対峙する姿勢を示す中、国際情勢が緊迫する様子が盛んに報じられるようにもなっています。そもそも、中国政府はなぜこのよう...
南沙諸島における人工島建設やアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立など、中国政府の外交政策は国際的に関心を集めています。こうした動向にアメリカや東南アジア諸国などが対峙する姿勢を示す中、国際情勢が緊迫する様子が盛んに報じられるようにもなっています。そもそも、中国政府はなぜこのような政策を推し進めているのでしょうか。どのような論理をもって自国の外交政策を意義づけているのでしょうか。 こうした点について、分かりやすく整理されているのが本書です。「中華民族の偉大なる復興」「核心的利益」「一帯一路」「海洋強国」といった中国の外交関係者らが提示した概念を糸口に、習近平体制(2012年~)の動向が丁寧に解説されています。 本書を一読することで、中国をめぐる昨今の国際関係について理解が深まるかと思います。堅苦しくなく読みやすい文章なので、ぜひ一度手に取ってみてください。 (ラーニング・アドバイザー/国際 OYAMA) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?bibid=1673638
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