アンリ・ルソー ひとりで学んで、画家への夢を追いかけた の商品レビュー

ミッシェル・マーケル(著者),志多田静(訳者),アマンダ・ホール

2023/05/09

ｱﾝﾘ･ﾙｿ-(1844-1910)は､｢画家になりたい」という夢を叶えるため､40歳を過ぎてから独学で絵を学び始める。ﾊﾟﾘ市内の公園で動植物を観察したり､美術館で高名な画家の作品を見て､自分の作品を展覧会に出品するも､すべて酷評ばかり...。それでも めげずに描き続けるﾙｿ-を､ついに評価する画家たちが現れる｡ﾋﾟｶｿやｺﾞｰｷﾞｬﾝだった...。ﾙｿ-の描いた幻想的な絵の世界が､本書のｲﾗｽﾄで華麗に再現された伝記絵本で､ 原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を追想｡

2016/03/05

不思議で美しい絵を描く画家アンリ・ルソー。いまでは大人気の画家ですが、貧しくて絵を習うこともできず、たった一人で絵の勉強をしながら作品を描いていたのです。けれども批評家たちにはけなされてばかり。それでもルソーは絵を描いてさえいれば幸せだったのです。作者のルソー愛が溢れる絵本。もしアンリ・ルソーの本物の絵を見る機会があれば、ぜひ見に行ってください。自由で華やかで幸せな、彼自身のような絵を。

2016/02/11

≪県立図書館≫

ルソーの絵をちょっとポップにした絵がいい。
このルソーの絵は、稚拙なようで、静けさや温かさや息遣いや力や、いろんなものが息づいているのを感じる。
彼の描く静物画のあたたかさ。
ジャングルの深さ。
私はとても好きだ。

この絵本を読んであげた長男は、翌日学校にルソーの画集を持って行って、友達と眺めたそうだ。
画集は破れて帰ってきたけれど、それはそれでいいよ。