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ムッソリーニの子どもたち の商品レビュー

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2021/12/06

藤澤先生は、「学術本!」という感じの骨太な歴史書を書く人というよりは、話の焦点をひとつ設定した上でそれを取り巻く歴史をライトに語る、という手法をとる著者であるイメージが強い。本書はまさにそれだった。教科書という一つのテーマを軸にイタリアの「国民形成」の変遷を語るというもの。そんな...

藤澤先生は、「学術本!」という感じの骨太な歴史書を書く人というよりは、話の焦点をひとつ設定した上でそれを取り巻く歴史をライトに語る、という手法をとる著者であるイメージが強い。本書はまさにそれだった。教科書という一つのテーマを軸にイタリアの「国民形成」の変遷を語るというもの。そんなノリの本なので、「あとがき」にも書かれているように、大発見やパンチのある結論を打ち出すことを目的とした文章ではない。なので研究図書というよりは、普通に歴史関連の読み物として面白いものだと思う。教育史は興味深いなぁと改めて思った。

Posted byブクログ