珪藻美術館 の商品レビュー
こちらも八月の銀の雪 の参考文献から選んだ。一見の価値ありです。 こんなにも作者の喜び、感動が伝わる写真集も中々ないのでは? 作者の自画自賛をこちらもこころから賞賛できるものも中々ないのでは?
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ちっさい!しかも横長!!初めてこの本を見つけた時、そのサイズに驚きました。 しかもここで扱われているのは、その多くが0.1ミリにも満たない「珪藻」! 顕微鏡をのぞきながらアートを作るとは恐れ入る…!殻がガラスだから、化石クラスの材料もあるとか。 パラパラめくるだけでもきれいだった...
ちっさい!しかも横長!!初めてこの本を見つけた時、そのサイズに驚きました。 しかもここで扱われているのは、その多くが0.1ミリにも満たない「珪藻」! 顕微鏡をのぞきながらアートを作るとは恐れ入る…!殻がガラスだから、化石クラスの材料もあるとか。 パラパラめくるだけでもきれいだったり面白かったり、時折入るお話も読んでて楽しい。 最近子供向けの本も出したそうで、やや作品がかぶるけど、そちらも面白かったです。 オススメ度: ★★★★☆ ノブ(図書館職員) 所蔵情報: 品川図書館 473.7/O54
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珪藻を使ってプレパラートをキャンバスにして描かれる世界。1800年代からあるそうで、理科の授業で初めて顕微鏡をのぞいた時のワクワク感を思い出す。
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diatom(珪藻) means a atom of glass (diamond). where is the micro world service co.? anyway, the nipple line...(ちくびれつけいそうて…
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珪藻という生きものをご存じでしょうか? 単細胞の藻の仲間で、光合成を行う真核生物です。珪藻に特徴的なのは、これらが自身の「殻」を炭水化物ではなくガラス成分から作ることです。珪藻の「珪」は珪酸(ガラスの成分)から取られています。 比較的ありふれた生きもので、海や河川にはもちろん、水...
珪藻という生きものをご存じでしょうか? 単細胞の藻の仲間で、光合成を行う真核生物です。珪藻に特徴的なのは、これらが自身の「殻」を炭水化物ではなくガラス成分から作ることです。珪藻の「珪」は珪酸(ガラスの成分)から取られています。 比較的ありふれた生きもので、海や河川にはもちろん、水たまりなどのちょっとした水にもいます。種類も多く、2万種ほどがいるといわれ、一説によれば10万近いのではないかともいわれています。魚介やクジラのエサで、食物連鎖の下層を支える生きものでもあります。 珪藻は、そのほとんどの種が0.1ミリメートル以下と小さいため、肉眼ではよく見ることはできませんが、顕微鏡下で見てみると、驚くほど繊細で複雑な構造が浮かび上がります。 通常の標本として見ても美しい珪藻ですが、さまざまな種類をプレパラートの上で組み合わせて、一幅の絵画のようにする珪藻アートというものがあります。本書はその写真集です。 美しい写真と、背景知識が交互に紹介されていきます。 採取の苦労、珪藻のさまざまな種といった話も理解を深める一助となりますが、やはり特筆すべきは珪藻の美しさでしょう。 あるいは万華鏡のように、あるいはクリスマスツリーのように、あるいは微細な形のグラデーションとして。 光の当て方によっても色が変化し、表情が変わります。 自然が作り出す美に驚嘆のため息が出ます。 珪藻アートは顕微鏡とともに発展してきたものです。1800年代中頃には、紳士の趣味として顕微鏡観察が1つの分野であったのだとか。その当時は数多くのものが作製され、現在でも100年前のプレパラートが見つかることもあるといいます。ガラス質であるだけに長い年月を経ることができるのですね。 ただ、非常に細かい職人芸的な仕事で、珪藻の採取、洗浄、プレパラート上での整列、樹脂での封印とそれぞれの過程に職人1人1人の「技」があり、誰にでもできる仕事ではなさそうです。 日本では珪藻標本作製を生業とするのは著者のみ、世界でもわずかといいます。 小さな本の中に自然の驚異がぎゅっと詰まった、そんな1冊です。
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