旺文社 古語辞典 第10版増補版 の商品レビュー
旺文社古語辞典 第10版増補版 編:松村 明 編:山口 明穂 編:和田 利政 別に古文の単語をばりばりに調べようという動機で求めたのではない。 動詞の活用で、未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形 とは何か また、四段活用、カ変、サ変、ナ変、ラ変、下一段、下二段、上...
旺文社古語辞典 第10版増補版 編:松村 明 編:山口 明穂 編:和田 利政 別に古文の単語をばりばりに調べようという動機で求めたのではない。 動詞の活用で、未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形 とは何か また、四段活用、カ変、サ変、ナ変、ラ変、下一段、下二段、上一段、上二段、なるものが何か 高校の古文のテキストも見たが、納得はいかなかった。 古文の辞書の裏に表と、解説がついているのは本書であって、思わず手にとった。付帯資料も結構充実しているのも気に入った。 辞書本文のすぐ後ろにある、「国語・国文法用語解説」がそれである。 意思の助動詞などの国文法用語や、中止法や、終止法といったものもある。 「国語年表」も秀逸である。日本語の変化が年表に並べられている 「国文学史年表」もいい。有名な古典が時系列に並べてあって、その下に申し訳程度に世界史のコメントがある。 しばらく、後ろになるが、1584頁から、1600頁まで、「古典文学の展開」ある色刷りの見開きのページがある。 歴史書、地誌、作り物語、歌物語、和歌集、日記、 漢詩文・随筆、歌論 等 なる段でできてる 鎌倉時代に始まる 軍記物語は 保元物語⇒平治物語⇒平家物語⇒源平盛衰記⇒太平記⇒曽我物語⇒義経紀 きわめて分かりやすい その次が、作り物語・歌物語、その次が、日記・紀行文、歴史書、歴史物語、軍記物語、随筆、説話 とつづいていく 和歌・歌謡・漢詩・歌論、連歌・俳諧・俳文、国学、近世小説、芸能 見ていてたのしい。 ここだけ読んでもうれしいかも。 また、別冊があった。『助動詞・助詞の早わかり表と「百人一首」の手引き』である。 百人一首はまとまっていてよかった。 終わりのほうに、「きまり字一覧」というのがあってなつかしさを感じた。 1字きまりは、いわゆる、「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」で、1文字読んだら取れる札である 最長は、6字きまりで、6札ある あさぼらけあ、あさぼらけう きみがためは、きみがためを わたのはらこ、わたのはらや 枕詞や、季語、和歌、俳句の一覧などもあって、歌がすきな人にはおすすめかもしれません。 目次 前付け 編者のことば この辞書のきまりと使い方 特設項目一覧 歴史的仮名遣い一覧 本文 あ~ん 付録 文法事項 年表 古文常識 各種一覧資料 和歌・俳諧 ISBN:9784010721209 出版社:旺文社 判型:B6 ページ数:1600ページ 定価:2900円(本体) 初版 1960年02月01日 第十班増補版:2015年10月15日 重版 2018年
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