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女王はかえらない の商品レビュー

3.4

101件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    3

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2022/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやはや、単なる小学校におけるスクールカーストを題材とした(ちょっといじめっぽい要素もありつつ)お話しで、その第一部を受けて、第二部ではそのつづきを今度は担任の先生目線で描いていて、なんだこの先生、子供のことがまったく掴めていないな、ちょっと退屈な作品だな~、と思いつつ読み進めていたのですが。。。 ところが、最終盤は怒涛の展開でさまざまミスリードが仕込まれていたことに気づいて初回のオドロキ、さらに第一部での事件の真相が明らかになり、二回目のオドロキと、終盤で作品への評価がガラリと変わってしまいました。 読んだ人にしかこの興奮は伝わらないかもしれませんが、書かずにはいられません(ネタバレのチェックボックスをONにしちゃいました)。 ・第二部は第一部の数日後の話しかと思ったのですが、実は20年後の世界。 ・オッサンは男の子、メグは女の子だとばかり思っていたのですが実は逆だった ・エリカと絵梨佳、マキと真希は全くの別人 といったところが主だったミスリードを誘う仕掛けでしょうか。その他、諸々の真実は第三部の四年一組の同窓会で明らかになる驚愕の展開で、ラストはキツネにつままれたようにオドロキとちょっとした放心とが入り混じった読後感でした。

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2022/03/19

面白かった イヤミスに分類されるものだと思います。 いやーな気分で読み進み、嫌な気分で終わる物語 ストーリとしては、スクールカーストを下敷きとした三部構成 第一部は、針山小学校の3年1組を舞台として、「ぼく」の視点で語られるスクールカースト。 マキが女王として君臨し、誰も逆らえ...

面白かった イヤミスに分類されるものだと思います。 いやーな気分で読み進み、嫌な気分で終わる物語 ストーリとしては、スクールカーストを下敷きとした三部構成 第一部は、針山小学校の3年1組を舞台として、「ぼく」の視点で語られるスクールカースト。 マキが女王として君臨し、誰も逆らえない中、東京からエリカが転校してきます。教室内のパワーバランスが崩れ、この二人の権力闘争が周りの子供たちも巻き込み展開していきます。そして、夏祭りに事件が発生 こんな子供たちって嫌い(笑) 残酷な子供たちですよね。 第二部は、教師の視点で女子小学生の失踪について物語が語られていきます。 この教師も嫌い.. そして、第三部がすべての真相という形です。 全体として嫌な気持ちで読み進むことになります。 スッキリとはしません。 無理やりのトリック感があるところが残念 しかし、この表題は秀逸 女王はかえらない、帰らない、孵らない なるほど.. イヤミスが好きな人にはお勧め

Posted byブクログ

2021/10/06

小学生の幼いがゆえの生々しい人間関係の描写がとても良かった。しかし、期待したようなどんでん返しはなく、個人的には読み返そうとまでは至らないなと思う。 ドロドロした人間関係が好きな人にはオススメかもしれない。

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2021/07/18

騙しに来る気、満々で罠は見えないが仕掛けているのは分かる!って感じで「あ~やられたー!」とは ならなかった。 たまたま、一つ前に読んだのと主人公と名前が一緒、性別のくだりも同じ!?で「おっ!」なんたる偶然、と思ったがそちらの方が数段、うまかっただけにちょっと残念感が…。 騙しに...

騙しに来る気、満々で罠は見えないが仕掛けているのは分かる!って感じで「あ~やられたー!」とは ならなかった。 たまたま、一つ前に読んだのと主人公と名前が一緒、性別のくだりも同じ!?で「おっ!」なんたる偶然、と思ったがそちらの方が数段、うまかっただけにちょっと残念感が…。 騙しに力入れすぎて、子供達がいかに大人からの追求を逃れたか等が語られず、そこがちょっと。

Posted byブクログ

2021/07/06

うーむ、ダーク。ラストの畳み掛けは、面白かったけど、全体として重たい。ミステリーとしてのだまされた爽快感も、そこまでは感じられなかった。もっと、ひっくり返して救われる展開が欲しかったのだが、イヤミスとしてはありなのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学生のスクールカーストを絶妙に表現しているなぁと感じました。 実際、私が幼少期の頃にもこういう事がありました。 大人になった今、振り返ると本当にくだらないし、残酷だなと思いますがあの頃は小学校の中での世界が全てだったもんなぁ〜… 女王はかえらないというタイトルが、 孵らない=「存在はするけど時が止まったまま」という意味だと分かった時は納得できた。 個人的にタイトルの意味を回収してくれる作品は好きなので。 最後まで気持ちよく騙されていたら良かったものの、2章の途中で性別誤認ミスリードやら色々と気付いてしまったのでワクワク感が少し萎えてしまった。 ただ、謎を残す事なく綺麗にまとめてくれていたので楽しめはしたかな。 最後にもう少し大きなどんでん返しがあったらな〜とボヤくのは私のワガママですね〜╮( •́ω•̀ )╭

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2021/05/02

スクールカースト。 教師はどこまで気づいて、どのように関わっているのだろうと、ふと思った。パワーバランスやら、表と裏の顔...小学校の先生って大変。

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2021/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直、この作品を知らなくて表紙だけで読み始めた本だったが、なかなかに残酷でシリアスで面白かった。 自分が塾講師をしていた時に教えていた生徒の学校でも同じようなカーストがあり、今の子どもたちにとってはカーストは当たり前にあるのかと思うとゾッとした。カーストは本の中だけのものではなく現実にもあり、そして内実はすごく残酷。子どもだからこそ残酷。 展開は、主人公が小学生の時、主人公が大人の時、そして伏線回収という流れ。伏線回収では、最後を除いて名前と主人公の素性がメインだったので、そこまで驚きはしないかな。最後の最後で、衝撃の真相がありそこで持っていかれる。

Posted byブクログ

2021/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第3章 真相を読み始めた時、全く登場人物が掴めずかなり悩みました。戸惑いつつゆっくり読み進めていくと正に「真相」が分かり怖かったです(良い意味で)。 第2章の先生視点を、襟川純子のいるクラスの担任のように思わせるトリックには見事騙されました。 結局1番驚いたのはメグと「ボク」の性別が逆だったことですけどね笑まんまと騙されました笑

Posted byブクログ

2021/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第一部、第二部はただ視点が変わっただけと思ってしっかり騙されて読んだので、第三部で真相が明かされて色々と綺麗に繋がって気持ちが良かった。 スクールカーストの話とか、小中学生くらいのいじめの話ってどうにもできない(避けられない)感覚が自分の中にあるのでなんとも言えない怖さを感じながら読んだ。

Posted byブクログ