松考察 ニートたち！おやつですよ の商品レビュー

芸術・芸能・エンタメ・アート

2016/01/15

おそ松さんの一大ブームに乗っかって出された非公式解説本。年末ギリギリの放映分の内容まで含み、この時間で出版されたことは評価できるし、内容もある程度のボリュームがあり、アニメを振り返る点では良いのだが、クオリティはそこそこ。

初歩的な誤字脱字が散見されたり、ネットスラングとでも言うような言葉が安易に出てきたり(その用法も本来の意味からは間違っている)、声優をファンの間でのあだ名で呼んだり。
幻の1話の解説では、ぱっと見でわかるような監獄学園や坂元ですが？といったパロディもスルー。
また、随所に二次創作でのカップリング妄想に触れる発言があり、六つ子のみのらず声優までも絡めた発言には、眉をひそめる人が出てもおかしくない。
解説・考察を主目的としながら、執筆者の主観での物言いが多く、ファン同士のトークでも聞いてる感じになる。もちろん、ファンサイトならそれでいいけれど、仮にも商業出版された本でしょう…と言いたくなる。

とにかくスピード重視で、ろくろく推敲も校正もされずに世に出された感のある本なので、その程度と割り切って斜め読みするくらいがちょうど良い。