なぜ技術で勝ってビジネスで負けるのか の商品レビュー
国内メーカーの技術者の話を多く取り上げ、海外メーカーの話はわずか。そのバランスで書いたら、こういうタイトルになるのだろうな。 国内、海外のメーカー問わず、今のストレージ業界はフラッシュの波が押し寄せており、筆者なりのディスクが生きる道が提示されることすらない。 関係者の単なる...
国内メーカーの技術者の話を多く取り上げ、海外メーカーの話はわずか。そのバランスで書いたら、こういうタイトルになるのだろうな。 国内、海外のメーカー問わず、今のストレージ業界はフラッシュの波が押し寄せており、筆者なりのディスクが生きる道が提示されることすらない。 関係者の単なる回顧録になっており、消えつつあるディスクの思い出文集かと思ってしまう。
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HDDの話。クリステンセンはHDDからイノベーションのジレンマを導いたが、筆者らは別の結論を導く。HDDの進歩には日本の技術開発が重要な役割を果たしたが、プレーヤーが入れ替わりつつ、新興国企業ではなくアメリカ企業が、支配している。実際に開発に携わった技術者の回想として、その原因が...
HDDの話。クリステンセンはHDDからイノベーションのジレンマを導いたが、筆者らは別の結論を導く。HDDの進歩には日本の技術開発が重要な役割を果たしたが、プレーヤーが入れ替わりつつ、新興国企業ではなくアメリカ企業が、支配している。実際に開発に携わった技術者の回想として、その原因が分析されている。でも、技術の話が3/4で経営分析が1/4。だからか…。
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2015年前期のシェア シーゲイトテクノロジー 40% ウェスタンデジタル 43% 東芝 15% HDD事業は米国企業が立ち上げて、一度も海外企業に覇権を渡すことなく現在もなお米国企業が君臨しているわけだ DRAMや液晶パネルでは、米国で生まれた技術を使って国内メーカが儲けさ...
2015年前期のシェア シーゲイトテクノロジー 40% ウェスタンデジタル 43% 東芝 15% HDD事業は米国企業が立ち上げて、一度も海外企業に覇権を渡すことなく現在もなお米国企業が君臨しているわけだ DRAMや液晶パネルでは、米国で生まれた技術を使って国内メーカが儲けさせてもらった。しかしHDDは逆だ。日本でうまれた技術を使って、現在米国メーカが儲けている
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「技術では負けていないけど、ビジネスで負けてしまう。」 現場だけではなく、ニュースなどでもよく聞くフレーズ。 この本はHDDについて、技術では勝って、ビジネスで負ける理由について現場で起きたことを書いている。 HDDのヘッドを飛行機に見立て、超低空すれすれを、飛び続けるという...
「技術では負けていないけど、ビジネスで負けてしまう。」 現場だけではなく、ニュースなどでもよく聞くフレーズ。 この本はHDDについて、技術では勝って、ビジネスで負ける理由について現場で起きたことを書いている。 HDDのヘッドを飛行機に見立て、超低空すれすれを、飛び続けるという例は以前会社でも聞いたことがあったので知っていたし、それがすごい技術課という事もなんとなくわかっていたが、普段意識もせずに使っているHDDがいかにすごい技術の結晶であるかが良く分かった。 原因は技術ではなく、企業の組織形態だと看破している。 それは本書の冒頭に1980年代半ばにIBMが磁気ヘッド部隊を解散して、LSI配線の新PJに移るという決断をしたことと比較すると、その理由が良く分かるような気がする。
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