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古文書はいかに歴史を描くのか の商品レビュー

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2019/10/04

村に残されたいわゆる村方文書による在所での歴史の掘り起こし方法がテーマ。在所で発見・発掘され整理した資料から歴史を読み解く。 著者の実体験とそこから見いだされた資料調査と記録の方法が語られる。また、著者がフィールドワークにより構成した歴史の一端も語られる。 キーワード ・学際...

村に残されたいわゆる村方文書による在所での歴史の掘り起こし方法がテーマ。在所で発見・発掘され整理した資料から歴史を読み解く。 著者の実体験とそこから見いだされた資料調査と記録の方法が語られる。また、著者がフィールドワークにより構成した歴史の一端も語られる。 キーワード ・学際研究のフィールド ・地元への成果還元 ・多分野共同研究の醍醐味

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2016/03/20

ふと書店(ふたば書房八条口店)で見つけて購入した。寝る前に1節か2節ずつ読み進めていたので、読了まで3ヶ月ほどかかった。おもしろかった。歴史自体の話ではなく歴史をどうやって調べていくのかが語られている。先日、細見美術館で春画展を見た。本の体裁をとったものには手書きの文章もある。な...

ふと書店(ふたば書房八条口店)で見つけて購入した。寝る前に1節か2節ずつ読み進めていたので、読了まで3ヶ月ほどかかった。おもしろかった。歴史自体の話ではなく歴史をどうやって調べていくのかが語られている。先日、細見美術館で春画展を見た。本の体裁をとったものには手書きの文章もある。なかなか読めないのだけれど、ひらがなやカタカナをいくらか判別することができる。これらがスラスラ読めたらおもしろいだろうなあと思う。さて、本書に登場する古文書、出所はふすまの裏張りだったり、かみしもの裏張りだったりする。そんなところにあるものを、なんとかうまくはがして解読する。興味深い。何が出てくるのか。その中身についての詳しい記述はないが、そうやって調べるうちに、いままで言われていたことが間違いだったと気づくこともあるのだろう。なぜ歴史を研究するのか。純粋に「知りたい」という気持ちが強いのだと思うが、「知りえたこと」を未来に役立てていくこともできる。科学技術は大幅に進歩したけれど、人間の脳自体が大きく変わったわけではない。昔も今も同じような問題に出くわし、同じように悩み、同じように打開策を考えてきたはず。ならば先人の考えに耳を傾けてもよい。温故知新。それが、歴史学の役目の一つであるのだろう。そんなことを本書を通して感じた。

Posted byブクログ

2018/10/19

160319 中央図書館 震災のあと取り壊される古民家の古ふすまの下張りから、発見される古文書など、歴史学者の苦労を。

Posted byブクログ