デジタルビジネストレンド の商品レビュー

日経コンピュータ(編者)

2019/01/06

今のITビジネスにおけるトピックの全体像を広く浅く俯瞰するにはもってこいの一冊。
「デジタルビジネス」と銘打っているが、いわゆるデジタルトランスフォーメーションによる新しい領域だけでなく、SIの最新潮流やERP／クラウドなどのアーキテクチャ系も含め、従来領域の話も包含する。
新領域としては、AI、IoT、Fintech、デジタルマーケティング（オムニチャネルなど）、シェアリングエコノミー、等々。

ちょうど一年前、昨年の12月に発刊されたので、まだギリギリ鮮度を保っているというところか。
今年発刊されるとしたら、AIやIoTについての話がもっと手厚くなるだろうな。
逆に言うと、そのあたりが2016年のITビジネスにおける旬だったということがよくわかる。
実際、日経新聞の紙面でAIやIoTについての記事が載らない日はないくらい。

2016/05/14

最近のデジタルビジネスについての概要をまとめた本。
セキュリティの重要性はますます高まっているんだろうなと感じた。標的型攻撃がすごい。「昨年一緒に食事したものです、覚えていますか」という普通のメールを出した後に、マルウェアを添付して、「その時の写真を添付します」というメールを送ってくるんだとか。これは騙されるよなぁ。
IoTについては、ビジネス状況が好調な企業ほどIoTを積極的に活用してるんだとか。特別、意外だとは思わなかったけど、思った以上に差があっておどろいた。
それと、ブロックチェーンを利用したプラットフォームの構築を目指す「イーサリアム」というプロジェクトを初めて知った。一時期、ブロックチェーン株がどこも値上がりした時があったけど、関係があるんだろうか。

2016/03/27

多くの内容は日頃のニュースや調べ物で認識していたが、全体を俯瞰して確認したことはなかったので情報の再確認という意味で役に立った一冊。
少し前に購入していたが、もう内容が少し古いと感じてしまい、びっくりした。
記載レベルもニュース等の概要よりも少し詳しいので、ちょうどよかった。

2016/02/06

デジタル技術とビジネスが融合した「デジタルビジネス」が始まっているとの前置きから、デジタライゼーションされるシステムインテグレーション、デジタル化のツールであるウェアラブルやセンサーなどを含むスマートデバイス、デジタルの新興技術であるAI/ロボットからビッグデータやFinTech、そして、デジタル化の先駆者であるEコマース、デジタルマーケティング、ソーシャルメディア、シェアリングエコノミーなどを網羅している好著です。
本書は各章ごとにそれぞれの専門家が書いていますが、通して読むことでこれからのデジタライゼーションされる世界はIoTなど箇別に見るのではなく全体を俯瞰して、それぞれの役割を考えることが重要であるとの認識を得ました。
ところで、「4.1AI/ロボティクス」の章でワトソンを大量のデータを統計処理して正答を導く第二世代のAIと位置付けているのに対して、「4.2ビッグゲータ」の章でワトソンをディープラーニング（第三世代のAI)と説明しているのはどういうことでしょうか？私は前者が正しいように思いますが。。。