黒源氏物語(2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
空蝉の話ってこう読むとかなり重要な話だったのだと気づきました。藤壺と同じく人妻で、体は得られても心は得られなかった女人(とその時源氏が認識していた人)ということなのか。 「私はもう自由に恋ができる身分じゃない」 「娘時代に出会っていたらあなたに好きだと言えたのに」という空蝉の言葉はかなり刺さる。 頭の中将と末摘花を取り合う話、紫の上と出会う若紫の章についに突入。
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若紫が現れて、ちょっと黒さが緩和されました。 しかし、末摘の花……まさか毒作ってるとか、そんな設定原典にあったかな。 1巻からの語り手は誰なんでしょう。 やっぱり紫の上かな。
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空蝉との決着がつき、末摘花に紫の君と、盛沢山な2巻。♦空蝉の薄衣を燃やす場面。藤壺を想う光の表情が切なくて美しくて……。その表情で呟くのが「ちくしょう…会いたい…」とは。そのギャップ(?)が良い。♦対等に向き合おうとしてくれる頭中将がとても好き。
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ひとまず2巻も読んでみたけれど…うん、やっぱり性格が悪いだけの光源氏だった。古典にアレンジを加えて新しい魅力を作ろうとチャレンジしようとしているのだろうけれど、今の所その試みは全くうまくいっていないように見える。なんでこんなに主人公に魅力がないのかなーと考えたのだけど、恐らく悪な...
ひとまず2巻も読んでみたけれど…うん、やっぱり性格が悪いだけの光源氏だった。古典にアレンジを加えて新しい魅力を作ろうとチャレンジしようとしているのだろうけれど、今の所その試みは全くうまくいっていないように見える。なんでこんなに主人公に魅力がないのかなーと考えたのだけど、恐らく悪なら悪なりの”信念”が感じられないからじゃないだろうか。親から冷遇されている、初恋が実らなかった、それくらいの理由で性格がひん曲がっているため、「何を甘ったれたことを言っているんだろう、コイツは…」と全く同情が出来ないのだ。行き着く先のビジョンも不明確で、とりあえずフラフラと女人の間を彷徨いつつ、それぞれの女性にリスペクトもなく、自分勝手な恋(とも言えない関係)を進めるだけ。源氏物語は好きで昔から何度も読んでいる作品なだけに、残念。
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